夫の両親がうちにやってきた!パート3(アンマの料理編)
夫の両親が私達の暮らすトリバンドラムにやってきて2週間が過ぎました。
プライベートな時間が無くなって、ストレスかな〜と思ったけど、結構楽しく過ごせてます。というのもアンマ(インドではママのことをアンマと言います)の料理が毎日、違って毎回美味しいのが理由の一つ。
「食事は薬だ、体の不調は食生活と休息で治る」といつも口にしてるアンマ。
アンマのこだわり
1)オーガニックの食材しか扱わない。
2)外食をしない。(人の結婚式やお祝い事でも口にしません。オーガニックレストランなら一応OK)
3)電子レンジを使わない。テフロン加工も嫌い。
4)冷たいものは口にしない。
5)塩は岩塩。白砂糖は使わない。
それから、それから・・・ああっ書ききれない。。
夫からは事前に、「アンマは料理が唯一の趣味で、きっと彼女はキッチンの道具や食材のレイアウトを変えると思うけど、許してやってくれ」「しかも、几帳面だから何かと口を挟むかもしれない。嫌な思いをしたらすぐに僕に言ってくれ。」と心の準備をさせてもらってました。
全くその予想通り!アンマは来た翌日からキッチンでレイアウトを変えたり、食材のチェックをし始めた。そして、オーガニックなアンマは次々と実家から持参した食材と調味料を並べ始める。(どれだけ、持ってきたんだろう??ってくらい。)
私がスーパーマーケットで購入した調味料等は全てオーガニックに入れ替えられる。
もともと、全てにおいて特にこだわりもない私は、”こりゃ幸い”と有り難く頂く。
と言うより、本当にどのブランドがいいか分からない私にとっては、非常に嬉しい限り。
左は岩塩、中央上はターメリックパウダー、中央下はパームシュガー、右はジャガリーといってココナッツシュガーの塊(黒砂糖みたいなものです)
さらに、空いていたスペースはどんどんスパイスで埋め尽くされていく。。
そして、持参した手作りの漬物や、乾燥野菜もどんどん棚を占めていく(一体荷物はいくつ持ってきたんだろう?)。特に今回のこだわりは、グーズベリー(アムラ)とカレーリーフを1日2回弱火で煮詰めて、2週間かけて作ったアンマのこわだりの詰まったピクルス。
最初にお皿に盛られた時は、パンダのう◯ちにしか見えなくて、口に入れるのも必死でした〜(笑)
だってこれ。。。σ(^_^;) ↓
すっごく、体に良くて若返るって言われて、毎日食べてます!味はかなり酸味が強いけど・・・大丈夫。(大丈夫って?)
そして、両親が到着3日後にはいつの間にか近所の牛を飼っている人(通称:ミルクマン)に頼んで、毎朝5時半に搾り立ての牛乳が500ml届くことになっていた!未だに、この受け渡し現場は見たことがないけど、両親が帰った後は私が引き継ぐのかなぁ。
まさか、うちまで牛を連れてきてその場で絞ってくれるのではあるまいか・・・?
”インドでは当たり前”なのか”うちのアンマ基準”なのか、分からないのだけど、その牛乳はスライスしたターメリック(生姜みたいな形)と一緒に温めて、砂糖を加えてホットミルクで頂きます。
ターメリックが入っているから黄色いミルク。
また、野菜も基本、オーガニックショップで。
アンマだけでなく、夫の家族も、インド人の大半が自国インドの農作物や、製品をあまり信用していないようです。化学肥料がたくさん使われているとか、大量生産で工場の管理が劣悪に違いないとか。。。中国でもある傾向ですね。
例えば、ナッツや乾燥果物。袋を開けてすぐに食べようとすると夫に叱られます。「まず洗うか水にさらして。ここは日本じゃないんだから」と。
ナッツのカリカリの食感よりも、まずは表面の汚れを水で洗うことを求められて、しんなりしたナッツを食べることに戸惑ってたけど。。。
よーく考えたら、なんの疑いもなく日本のスーパーを信じていたし、日本の食品、製品を使用していたなぁ。。。
さて、毎日の食事はこんな感じです。
これは、前に掲載したバナナの茎部分、ピンディのサラダ。味は無くてとにかく食物繊維の塊。切ったそばから、繊維が絡みつきます。このピンディ、腸を綺麗にするだけなく、腎臓の不要物も吸収して外に出してくれるのこと。
これを食べた翌日は・・・うん、間違いない!120%保証です。
例えて言うなら、”下に出る”と言うより自分が”上に上がっていく”んじゃないかってくらいすごい!
念の為、まだバナナの茎を見ていない方へ。こちらです↓
普通のインド人は味がないって捨てるものを、うちでは有り難く食します。
(これも大家さんにタダでもらった。)
それから、オクラの炒め物。
インド人は、粘り気がある食物が嫌い。だから、アンマはオクラを切ったらココナッツオイルとトマトと塩で和えて、粘り気をとってから炒めます。
朝食はこんなのもあり。
ココナッツの実を削ったものに、デーツ、アーモンド、バナナをあえて、さらにゴマを振りかける。これは栄養バランスも素晴らしいし、本当に美味しい!
アンマのカレーはこれからも時々ご紹介していくとして、最後はアンマ特性スペシャルコーヒー!
南インドではコーヒーのことを『カピ』と言います。
食事の前や後にアンマはいつも「カピ♪カピ?」と勧めてくる。
ただ、これ美味しいのだけど、全くコーヒーの味は、1%もしない飲み物。
コリアンダーパウダー、クミン、ジンジャーなどのスパイスを煎ってアンマの独自のレシピで作ったものです。
もはや、ティーでいいんじゃないかな〜?
以上、アンマのこだわりと愛情のこもった料理特集でした。
2週間経って、分かったことは、アンマの真似をする自信が全然ないということ。(笑)夫も求めてないけど。(よかった〜)
でも、体と食の関係は、本当に大切だと思うので少しずつでも学んで行けたらいいなと思ってます。
誰か、アーユルヴェーダに興味がある人、オーガニックに興味がある人、アンマの家に来ませんか〜!