ケララ最大のお祭り、オーナム(Onam) 第一弾!・・・その前に。
8月末〜9月はケララ州で最大のお祭り、オーナム(Onam)があります。今年は9月14日を挟む1週間!(ケララの暦に従うので、毎年日にちが異なるのです)
9月1週目の週末はそのオーナムの始まりとなるパレードがあるというので、旦那、アヌーの実家、コーチへ帰ってきました。
オーナムの週は会社や学校もお休みになる為に、家族が集まるのが慣習になっているので、来週またコーチへ行くのですが、お義母さんが今回は、私にとっては初めてのオーナムだから、ぜひ見においでとのお誘い。
私も9月からなんだか街全体が浮き足立った感じをもっと知りたい♪
というわけで、実家に到着。
ノンベジタリアンのお義父さんは、私が来るといっつもフィッシュカレーを用意してくれる。
私を喜ばせたいというのと、実は自分も食べたいのだ。
たくさんの種類のおかず、カレー。インド人は、お昼ご飯を一番重要視します。だから、盛りだくさん。
実家ではバナナの葉っぱの代わりに、庭に生えているイチジクの葉っぱをお皿代わりに。
フィッシュカレーは2種類。
話は、急に変わるけれど、インド人は電話好き、電話じゃなくてもよくしゃべる。そして、親子のコミュニケーションも濃い。アヌーも弟も1日一回は、お母さんと電話で話している。
今回も家に着いてからしゃべる、しゃべる、しゃべる。6ヶ月経っても、未だ現地語マラヤラム語を99%理解できていない私は、完全スルー&時々笑顔チラ見せ。
でも、時々知りたい。
『一体、何を話してるの?今の話題は何?』
実は、これが意外に結構、「渡る世間は鬼ばかり」、「連続テレビ小説」並みにドラマだったりする。。。。Σ(゚д゚lll)
その1『実家のメイドさんの話』
実家で雇っているメイドさんは、とにかくいつも明るくて笑顔でチャーミング。
彼女は北インドの出身でケララ人の旦那さんと恋愛結婚の末、故郷を離れケララへやってきた。(これは結構一大事)
先月、その旦那が既婚女性(子供2人も連れて)と一緒に失踪した。
ダブル不倫の駆け落ちというのか。。。。ここまでは私も聞いていた。
今回はその後日談。
その旦那が帰ってきた!その相手の女性も、子供と一緒に元の家に帰ったというのだ!
なんでも、お義母さんが大きな役を果たしたらしく、一緒に失踪した女性の旦那と電話で話し合って、『奥さんが帰ってきても責めないように。黙って受け入れるように。』と諭し、メイドさんの旦那の行方を捜して連絡を取り、そして自分の家に帰るように説得したらしい。そもそも、このどーしようもない男に、相手の女性と子供2人を養うあてもなかったようなのだが・・・。
うわわわ。
インドでこんな事件が起こるんだ(*_*)・・・。親戚、近所など世間体を特に気にするインドではかなりのこと。
しかも、このメイドさんの旦那の父親も、その昔奥さんとは別の女性と駆け落ちしたというのだ。そしてそれを苦にした母親は、この無責任男が子供の時、自殺未遂をしたとか、自殺をしたとか・・・。
うわわわ。
その話を聞いた後、そっとメイドさんのそばに寄ってみた。ちょっとだけ寂しそうだったけど、いつもの様に笑顔で料理を作っていた。
その2『アヌーの猫好きの友達の話』
アヌーの高校生時のお友達でアヌーのお母さんも仲良しの姉妹がいる。
この姉妹には、私達の婚姻証明書を作成する時に証人になってもらったので、私もよく知っている。
なんでもお義母さん曰く、この姉の方がこのところずっと体調を壊しているそう。
なんとこの姉妹、無類の猫好き。家の中で18匹の猫と一緒に暮らしている。
どうやら、猫しかかからない?、猫特有の?(この辺り不明)病気にかかっているらしい。
心配したお義母さんは、何度も猫と離れて暮らすようにと姉妹を説得しているのだけれど、一向に応じない。だから、アヌーからも説得してくれないかという話。
早速、アヌーが姉の方に電話をかける。
ところが、このお姉さん、職業が弁護士。アヌーの1言に100倍くらいの量の言葉を恐ろしい速さで返してくる!!さすが!
アヌーが負けまいと、「猫と離れて暮らせ〜!体を心配してるんだぞ〜!」と叫ぶ。
すると、電話越しの私にも、完全に聞こえるくらいのボリュームと速さで、反論。。・゜・(ノД`)・゜・。
・・・・圧倒的に歯が立たない。
アヌーが子供の頃、学校からの帰り道にいろんな迷い動物を家に連れて帰っては、家で飼っていたという。犬、猫、うさぎ、鳩、ヤギ、亀、魚・・・(本人は迷い子だったと主張)。そんな動物好きの彼も、18匹の猫と家で寝食をともにするのは大反対。
アヌー:「だから、処分とは言わない。せめて別の部屋で、庭で・・・・」
友人(姉):「い〜や〜だ〜!!」
完敗だった。
その3『ニセモノ結婚情報サイトの話』
以前の日記にも書いたと思うが、インドでは親同士が相手を探す見合い結婚が慣習。今では、インターネットのサイトで情報を取り、自分の子供に合う相手を探すのが主流。
まずは、サイトから写真や簡単な情報をチェック、より詳しい情報を知りたくなった段階で、サイトに登録料を払って会員になるというシステム。
一度登録料を払えば、何人でも情報を調べられるのでこの会員登録料が結構高い。
新聞の募集欄や地域の雑誌に比べて圧倒的に簡単にたくさん情報が調べられるので、大きなマーケットがここにある。
お義母さん:「あなたの写真と情報がインチキ結婚情報サイトの表紙(1番最初の欄?)になってるらしいわよ。」
アヌー:「え?」
お義母さん:「ケララと、ロンドンからもあなたの息子に興味があるって電話がかかってきたの。だから、私の息子は6ヶ月前に結婚が済みました。って返事したの。それは、ニセモノ結婚サイトかもしれませんよ〜。って忠告もしておいたわ。(笑)」
アヌー:「なんだよ、それ〜。(笑)」
私:「!!(個人情報はどうなってるの!?)」
「アヌーの写真と、JAPAN、 東京というキーワードで、相手が食いつくらしいのよ〜。」って笑ってるけど、お義母さん!
それは笑い事ですか?
それって、そのサイトに申し立てをしたり、どこかに通報とかしなくていいの?
お義母さん、アヌー:「そうは言ってもインドだからね〜。何にもしてくれないよ。ほっておこう」
インドでは個人情報保護という考えは、まだないらしい。
以上、インド人の会話の一部でした。
こんな感じで、たまにインド人の会話の内容を伺うと、結構なスケール感のある話や、おいおいと突っ込みたくなるネタが繰り広げられる。
オーナムの話は、次回にします。
でも写真だけ一部・・・
タイガーダンス(プリカリ)メンバー。
お腹が出ていないとできない役回り。
ちょっと、意味不明。
見て分かると思いますが、男性です。
なんか安っぽいけど、その花とか・・・。
考え事をしている神様。