南インド、ケララでかなりveggyなhealthy life

インド人に嫁いだ日本人から、読んだ方が「私もインドに行ってみたい!」って気分になるような情報を発信してきます。

クリシュナの結婚式 パート1(おめでとう!クリシュナ~!)

11月23日、家の2階に住むクリシュナの結婚式が行われました。

前回のブログでも書きましたが、彼は訳あって再婚の為、式は家族親戚だけで寺院で行うという、つつましやかな結婚式。彼が北インド出身なので、マラヤラム語が話せない為、旦那アヌーは通訳兼進行役、私はカメラマン、そしてもちろん彼の親友として、参加したのです。

 

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クリシュナ一家。(中央がクリシュナ)

 

向かうのは”Sree Padmanabhaswamy Temple”(スリ・パドマナーブハ・スワミ寺院)。

ここは、インドで一番金・財宝を持っている寺院で最近有名になったお寺です。2011年に、このお寺の地下室から200億ドル(1兆6千億円)の金貨、金装飾品、宝石が見つかったと言うことで、現地のインド人もびっくりしたというお寺です。

 

新婦の家族はここから歩いて3分のところへ部屋を借りているので迎えに。

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新婦家族と一緒に、お寺の近くにある専用会場で一旦待機。

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この間、アヌーとクリシュナは寺の係員達が、「受け付けはここじゃない」「僧侶が来る時間はもう過ぎた」などと(故意に)無責任な発言をいいまくり、走り回っていた。。。

ただ、アヌーが知っているお寺のお偉いさんに連絡を取り、ちょっとしたお金を渡すと全てがスムーズにいったという(;一_一)

 

さて、このお寺に限らず、たいていのヒンズー教のお寺の中には、ヒンズー教徒しか入れません。近くでの写真撮影も禁止。

中に入る時は、男子は上半身裸で、腰巻(ルンギ着用)、女性はサリ―着用が原則です。と言うわけで、結婚の儀式の最中、私は外で待機でした。

クリシュナの家族が、係のおっちゃんに、「彼女はインド人と結婚してるんだから、半分ヒンズー教徒みたいなもんじゃない」「結婚式の儀式で、境内のなかに入るわけじゃないんだからいいじゃない」と掛け合ってくれたけど、無理。

そりゃぁ、規則だもんね。私は入れない事は、初めから分かっていたので、大丈夫よ~。

 

儀式の途中で私を心配したアヌーが、外に出て来て一言。

「あの僧侶、クリシュナが謝礼金を渡したら、『これじゃ足りない、もう少し』と要求しやがる!(怒)全く、どいつもこいつも!」

 

 

しばらくして、儀式を終えて皆が戻ってきた。みんな、ほっとした様子。

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再度、会場へ戻り、そしてみんなで会食。

 

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アヌーは、ちょっとした賄賂を渡した係員のお偉いさんとなにやら親密に話している。

今回の儀式が滞りなく行われたお礼をしているみたいだけど・・・

アヌーが私に手招きをしているので行ってみると、

「今回の事もあるし、今度またちょっとしたお金をくれたら、例外として彼女もこの寺院の中に入れる許可証を交付してもいいよ」

 

規則も何もあったものではない。全てがお金で解決すると言う・・・。

寺院に入ってみたかったから、嬉しいようななんだか複雑な気分です。

 

儀式が終わって、私とアヌーは別行動で、タクシーで家に向かっている間、アヌーは終始浮かない様子・・・。寺院で働く人も、僧侶までも金をせびろうから、それに憤りを感じているのは分かるけど・・・。

 

アヌー:「めぐ、めぐ、僕、この結婚の手続きやめた方がいいと思う!クリシュナに、思いとどまらせよう!今なら、まだ間に合う!」

 

・・・・・実は私も、少し同じことを思っていた。

 

アヌー:「だって、あの新婦、1回も笑わないじゃないかっ!!」

 

私:「彼女もはるばる北インドの田舎からやってきて、1回しか顔を合わせてない男性と結婚するんだから、そりゃ緊張もするよ。まぁ、様子を見よう。」

と私は、アヌーを思いとどまらせるのであった。

 

つづく