インドの恋愛事情、結婚事情。〜アヌー、仕事を教えるだけでなく恋のカウンセラーも。。〜パート1
こんにちは。
ケララはここ連日、大雨が続き、金曜日からとうとうコーチ空港が閉鎖の事態に( ;∀;)。列車も運休が続いています。
日中は雨はそこまで降らないのですが、夜間の雨風で、空港の滑走路の状態が悪いとか、線路に木が倒れてしまったとかが原因のようですが、正直日本での台風を経験している私にとっては、『ちゃんと整備されていればなんとかなるんじゃないの?とも思いつつ。。。。
本当は今日、土曜日にコーチで会うお約束をしていた友人家族とも会えなくなってしまいました( ; ; )。
昨日コーチ空港に到着する予定が、シンガポールでフライトの変更を余儀なくされ、チェンナイで1泊することになってしまったそうです。
あー楽しみにしていたのに。。。。(涙)
私より、日本で忙しく働いてせっかく得た夏休みなのに、天候が理由でこんなことになってしまって、かわいそう。
そうだ、このお友達とはこのブログを通じてお知り合いになれたんだった!
日本帰国の際に1度お会いできて、今度はケララで会いましょうということになったのが今回の機会。もしかしたら、数日後に天候と予定の調整でお会いできるかもしれないという期待を持ちつつ、ブログを書いています。
旦那アヌーは最近忙しく、祝日でも出勤して、昨夜はコーチ行きがなくなったということで研究所に泊まり込みで帰ってきませんでした。
夜中の停電でも、旦那の夜中の不在でもユリアと2人でなんとか生活をまわせるようになったのは、・・・ユリアの成長のおかげでしょうか?
さて、そんな忙しいアヌーが帰宅後、今年の春、研究所に入ってきた学生2人(男子と女子)の話をしてくれました。
彼らは非常に優秀な生徒で、インドの(同学年の全国模試みたいなテスト成績)トップ100人以内に入り、通常は学部生が終わったら修士課程、博士課程と進むのが通常なのですが、優秀な為に飛び級で博士課程に入ってきたそうです。
その2人は北インドの出身で交際しています。
いつでも一緒にいて、研究室は違うけれども、研究所の中でも誰もが付き合っているだろうと分かるほど仲良し。
アヌーはその2人が優秀だし、性格もとても良い子なので、2人とも自分の研究室に入れたいと教授に申し入れをしたほど。教授は「カップルは色々大変だから」というようなニュアンスで男子学生だけを招きます。
そんな2人に今週危機がおとずれました。
男子学生の両親(大抵母親)が、研究所の学生をスパイにして彼の行動を探らせ、彼女がいるかどうかを調べさせたのです。
研究所ではある程度オープンに交際していたので、(ここでいう交際はインドでの交際なので、日本のそれとはちょっと違いますが、)、その結果、バレちゃいました。
それを知った両親はすぐに息子の結婚相手を探し出し、この女性と連絡をとり、結婚するようにと指示をしたのです。現在の彼女とは別れろとのこと。
ここで一番問題なのは、交際がダメだというよりもむしろ宗教です。
彼女はムスリムで彼はヒンドゥ。この両親の場合、親が選んでない女性なら誰でも反対したかもしれませんが、宗教が違うという事実は、とてもインドでは大きな問題になります。
それを知った彼女の女子学生は、泣いてアヌーのところへ訪れ、自身の状況を話しました。
彼女の家はとても田舎にあり、お父さんはその村の慣習なのか宗教上でかは分かりませんが、奥さんが複数いるそうです。父親が威厳を持つ家庭で幼い頃辛い目にもあってきたそうです。
それでも、『彼と一緒にいたいから親を説得する覚悟はできている』と。
ところが、男子学生、全く親に一言も説明も説得もできない。
親から紹介された女性と結婚をする方向で『はい、分かりました』と了承したそうです。
それでもショックを隠しきれない男子学生は3日間、研究室に顔を出しません。
そこで女子学生からも頼りにされている(しまった?)アヌーの出番がやってきました。電話で仕事場からも家に帰ってきてからも、この男子学生を説得。
『自分の将来の幸せなんだから、気持ちを両親に話してみたら?』
『その優秀な能力が、不本意な結婚でダメになったらどうする』
『彼女(女子学生)の為にもちょっとは努力してみたら?男だろ?』
というような内容が聞こえます。
アヌー:「あ〜男が弱い。お母さんに弱い。でも少なくとも同じ研究室に入れなくて良かった。さすがボス(教授)、ここを見抜いていたな」
昨夜、今日は帰れないという電話をくれた際に、アヌーが「あの女子学生を土曜日に家に招きたいんだけど・・・」
アヌーが仕事に忙しいのか、恋愛のカウンセラーで忙しいのか、まだ定かではない土曜日の昼下がり。