インド、ケララでベビーシッターを頼んでみた。
インドのコロナ感染状況は、日増しに減少の方向で、統計だけ見れば順調にコントロール出来ているようにも見えます。何と言っても、感染者に比べて死亡率が少ない。結構インドの医療従事者が頑張ってくれているのかな。
ウイルスの研究の経験があったり、細胞の研究をしている旦那アヌーは、当初からテレビやインターネットの過剰な煽りを意識しないようにと忠告していましたが、日本人も、インド人も個々がインターネットの良質な情報を取りながら、より正しい選択が自分の責任で出来ている方向にもあるように見えます。
とはいえ、もちろんヨーロッパでは感染の第2派が話題になっているので、過信は出来ないとは思いますが。
さて、外出自粛が8ヶ月続いて、色々な工夫をしながら2歳の娘を飽きさせずに、私も関わっている仕事時間を確保しようとしている中、旦那アヌーから提案がありました。
アヌー:「ベビーシッター頼もうか?」
私:「どうやって?誰に?」
アヌーの提案は、近所にある私達が引っ越ししてきた当初からよくしてくれていた、駄菓子屋兼、キオスクのようなお店をやっていたおばさんの娘姉妹にお願いしてみようというもの。
ここのおばちゃんはユリアが8ヶ月位の頃から知っていて、このお店にバナナやココナッツ、ミルクを買いに行く度に、英語が通じなくても声をかけてくれて、お菓子をくれたり、バナナをくれたり可愛がってくれた。
保育園に通う時も毎日このお店の前を通るから、いつも気にしてくれていた。
このおばちゃんが昨年末に脳梗塞で倒れた。
幸い、一命をとりとめたものの、記憶障害が残ってしまって、今は日常生活はヘルパー無しで送れるように回復したものの、お店に立つことは難しいらしい。
詳しくは知らないけれど、旦那さんはいないみたいで、おばあちゃんと娘の姉妹と暮らしている。姉妹の上のお姉ちゃんは昨年、大学の薬学部の試験には合格したものの、おばちゃんの手術、入院、薬代等がかさんで、学費が払えず入学出来なかった。
アヌーはこの姉妹に週3回、1日2時間くらい来てもらって、おばちゃんの薬代分をアルバイト代として払ってあげたらどうだろうと提案してくれた。
一般のベビーシッタ代の相場よりはちょっと高いみたいだれど、私もたまにユリアから手が離れる時間が確保できる。ユリアには新しいお友達ができる。姉妹も学校も始まらないから暇しているはず、その時間でお母さんの薬代が確保できる。
これは、なんだかとってもいい循環な気がした。
与える側、与えられる側ではなくて、双方が同時に出来ることを交換しあってハッピーになれる。
というわけで、姉妹にベビーシッターに来てもらって数週間。
娘は時間になると「家を出て迎えに行く」と言い出すくらい、楽しみな時間が出来た。
私にも、気になっていたけれどほったらかしにしていたちょっとした作業の時間が手に入った。