これは簡単!整腸剤に頼る前に。インド式、お腹の調子を整える方法。
- 油っこい食事をしたり、たくさん食べたりすると、当然胃腸の筋肉が一生懸命消化活動をしなくてはならない。お腹の筋肉疲労にはクールダウンが必要。運動後にほてった筋肉をアイシングすると疲労回復が早いのと同じ。
- ガスが溜まりやすいものを食べたり、ガスを腸内に止めたりすると、膨満感を感 じて不愉快になる。タオルでお腹を冷やすことで、このガスが冷やされて体積が小さくなって、楽になる。外にも出やすくなる。
- 辛いもの、刺激があるものを食べ過ぎると、胃腸の粘膜が炎症を起こす。シクシク感は炎症による痛み。炎症には熱が伴うので、これにも冷やすことが効果的。
- 体は一旦(部分的に)冷やされると、その後血流が集まって、その部分が活性化する。
お気に入りのベジタリアン専用オーガニックレストラン。in トリバンドラム(Naturopathic food restaurant in Trivandrum)
チャパティセット、ミールスのカレーとライスは食べ放題です。
インド生活が1年にもなって、金銭感覚がインドに慣れてきた私は、平均50ルピーでミールス(ランチ)が食べられるところを知ってしまうと、この100ルピーのランチをちょっと贅沢って思うようになってしまった。( ;∀;)
(東京生活に戻れるか不安・・)
ここは、全部オーガニック食材で、組み合わせもよく考えられていて、良心的なレストラン。スタッフのサービスもグッドです。
いざこうやって、日本円で書くと、あれっ、これすっごい安いですね!?(笑)
でも、このランチはすっごくお腹がいっぱいになりすぎるから、常連の私は時々、「チャパティ1枚とカレー1つ」っというオーダーをします。
すると、顔なじみのスタッフがこっそりチャパティを1枚追加してくれて、この「チャパティ2枚とカレー1つ」が私の定番になり始めてます。ちなみに50ルピー。
このランチのカレーはアユールヴェーダに基づき、すべての味覚(辛味、甘味・・・)が揃えられていて、食事の際はお水は出されません。
アーユルヴェーダでは食事中に水分を取ると胃酸が薄められて消化力が弱まるとされています。
アユールヴェーダの観点というより、ナチュロパシーの観点からすすめられて時々飲むのは、これ。ウィートグラス、小麦若葉のジュース。海外セレブの中でも流行っていて、すごいデトックス作用があるとか。
インドに来て、1年が経ちました。明けましておめでとうございます。
昨年の12月31日、インド、トリバントラムに降り立ちました。
あっという間のような、いろいろ内容の濃かったような、そんな一年。
仕事を辞めること、日本を離れること、失うものが多いと思って、手放したくないと思って一生懸命繋ぎ止めていたものの、一旦離してみると案外固執していた理由がそこまで自分がこだわらなくても良かったことに気づけた1年でした。
離れたから、改めてその良さに気づくこともあるし、近づいてみると、その欠点まで見つけてしまってがっかりすることもあるし。
いざ、主婦をやってみると毎日やることがたくさんあって、自分の母が何十年も変わらず毎日こなしていた家事、作業を感謝し直すこともできたし、私は昔からこだわりがある人に憧れていたけど、こだわりがなかったからインドの不自由さや予測不可能な事態にも対応できたのではないかと思うし・・・
そこがインドではある必要は全〜くないのですが、変化っていうものを肯定的に捉えた方がいいと降り返っています。
あぁ後半もいろいろありました。
10月には海外送金がインドの銀行の手違いで、うまくいかずに8万円くらい損をした。銀行員の対応の悪さに怒りで震えそうになったけど、11月にはアヌーの給料が研究所側の手違いで未払いが発覚。8万円追加で振り込まれた。(っていうか、ここ間違うか?って話なのですが・・・)
11月には私の最愛の友達、このMacbookのスクリーンが原因不明で壊れてしまった。南インドにはApple Storeがない。保証期間は残り10日、半泣きで修理できるところを探した。幸いたまたまその時、出会った人から勧められたアップル取扱店、保証期間2日前に預け、無償修理が出来た。
いろいろあったけど、なんとか最終的には丸く収まって。笑って年を越せました。
実は、告白するとこんな1年の振り返りを年末にしていたわけではないです。大晦日から年始にかけて、友人、知人がフェイスブックに2016年に振り返って反省をしている投稿、年始には今年の抱負を述べている投稿を多く見て、「わっ、日本人ってやっぱり偉いな〜」と思ってしまいました。(笑)日本人は、季節の変わり目や月日の区切りなど節目節目を大切にするけれど、インド人でそういう人いるのかなぁ。。。第一、天候が変わらないしなぁ。いやいや天候のせいにせず、私もインドに流されず、節目を大切にしていこう。
というわけで、おそばせながら、
昨年このブログを見にきてくれた方、どうもありがとうございました。
ためになる情報が続かず、ブログの内容がほとんど夫婦の掛け合いだったのではないかと反省しつつ、でもがっかりしそうでこれまでの内容を読み返すことも出来ずf^_^;)
「大切なのは続けること」という言葉だけを信じて、不定期にでも継続的にこれからも、ブログを書いていきたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
クリスマスは、実家のコーチへ帰省。
兄弟3人が久しぶりに集まって、ご飯を食べに行ったり、ビエンナーレというアートフェアに行ってみたり。
ところで、次男の結婚相手は未だに見つかっておりませぬ。
クリスマスイブの夜。アヌーは意を決したように私の手を握り、次男の元へ。
アヌー:「弟よ、彼女は昔、遊びまくっていたが、こうして献身的な素晴らしい奥さんになった。女性をその時の印象で決めつけてはいけないぞ。」
私:「!!」おいっこら!こら、こら(−_−#)
アヌーがささやく『(彼を説得するための作り話だから、大丈夫♪)』
・・・大丈夫じゃないよ。彼の私に対する印象はどうしてくれるんだ!
アヌーのお言葉、「パーティガールにもいい女は沢山いる」
でも確かに、日本だけでなくってインドでも家庭的な女性のイメージを勝手に作り上げて結婚相手選びに失敗したという男性の話をよく聞くから、次男の固定観念を外して後悔の少ない結婚をしてくれるなら私がパーティガールを引き受けよう。
通っていた英語学校は12月31日まで授業がありました。
その夜、大晦日はアヌーの同僚と共に、無料の野外コンサートへ。
今年の抱負!
うーん、マラヤラム語をもう少し勉強して、片言話せるようになりたいです!
ブログってすご~い!?トリバンドラムで日本人に会えた♡
私がこのブログを始めたきっかけは、インド人と結婚してインドで暮らすと決めた時に、現地の情報や結婚の手続き等、正しい情報を得るのに苦労していて、そんな時、同じような経験をされた方のブログの情報にとても助けられた経験があったからでした。
現地へ来て分かったことは、その時正しかった情報も1、2年で変更されてしまう可能性があること、インドはとてもとても大きい国で、北と南、州単位、市単位で、いろんなルールがあるということ。(個別の暗黙のルールも含む・・・(--〆))
だから、自分の経験が、同じ境遇の人やインドに遊びに来たいなと思う人の役に立てばいいなと思っていました。
・・・がしかし、次第に私の当時の思いはブレ始めf^_^;、結果、日々の徒然を書く個人的な日記みたいな様相を呈していた私のブログ。。。。。(一旦、手続きが終了したからですね)
それでも、親しい友人や私の家族から、楽しみにしているという言葉を頂き、私の近況報告の一環としても書いておりました。
なんと!そんな情報量の少なめな私のブログを見てくれている知人以外の人がいて、そして連絡をくれたのです!
『今度、トリバンドラムへ遊びに行こうと思うんです〜』
なんと!しかも、遊びに来てくれる!
ブログってすご~い(^○^)
連絡をくれたMikaさんは、パートナーでガングドラム奏者の賢太郎さんと一緒に海外を旅していて、現在は縁あってインド人から家を借りれることになりケララ州に半年暮らすことにしたそう。(なんとも自由でワイルドな)
私の暮らすトリバンドラムからは列車で8時間以上かかるところにお住まいです。
11月末、そんなお二人が、はるばるトリバンドラムへ遊びに来てくれることになりました。アヌーは、新しいお友達が出来ることが大好きなので、大喜びです。
出会った当時の話は、Mikaさんのブログが俄然面白いです(^o^)(漫画入り!)
こちらで→
トリバンドラム~新たな出会いとインドあるある編 - インド人の家借りた
ブログを通じて知り合えて、インドで日本人に出会えるって、なんか感激〜♪
ただでさえ、トリバンドラムに暮らす日本人は少ない上に、観光客も少ない。
土曜日の昼に待ち合わせ。アヌーと4人で市内のマーケットを歩き回り、ランチをしながらお二人の話を聞いていると、どうやらトリバンドラムへ到着が予定より1日遅れて、今泊まっているところも延泊出来ないから、今夜夜行列車で帰るという。
しかも、何が大変って、例のモディ首相の政策のせいで、海外からの旅行者もATMから1日2000ルピーづつしか引き出せない。手元にお金がないから、時間はあっても出来ることが制限されてしまうから、すごく苦労をしていた。
私の予想通り、アヌーが私の耳に囁く。
アヌー:「めぐ、僕は彼らを助けたい。予約もしないで汚い2等の夜行列車に乗って帰るなんて、かわいそうだよ。どうだろう、僕らの家に招いては?」
私の心配は、私の家にはソファも予備のベッドマットもないこと・・
でもMikaさん達は、バックパッカーの旅に慣れていて寝場所はヨガマットがあれば、大丈夫という。『それなら、どうぞ〜』ということで、2人が我が家へ来て、もう1泊することになった。
この予定未定な旅、これまでの旅の話を聞いていても、2人の適応力に尊敬してしまう。
さて、その夜はアヌーの弟も合わせて、賢太郎さんの演奏を間近で聞かせて頂きました。うわ~、こんな音色初めて聞いた。
は〜、平和やのう・・・・d( ̄  ̄)
・・・・すっかり、心穏やかになったかと思ったら、今度は全員でセッション。賢太郎さんが持っているいろんな楽器を適当に打ち鳴らして大騒ぎ。
大騒ぎの写真がなく、2人で演奏バージョン。
あ〜楽しかった。
アヌーも弟もすっかり、Mikaさんの人柄と賢太郎さんの音楽とテクニックが大好きに。
アヌー&弟:「明日、一緒に山に登ろう。山でもう一回演奏しよう!もう1泊すればいい!」
とまで言いだす始末ヽ(´o`;(列車予約しちゃったからね、あきらめて)
ともあれ、無事に翌朝、事前に予約をした列車で、お二人は帰途へ。
Mikaさん、賢太郎さん、楽しい週末をありがとう〜!
改めて、ブログってすごい。徒然日記ブログでも縁が出来て、実際に出会えて、人とこうやって楽しい時間を共有出来るって嬉しいものですね。
インド生活・ご近所編 inトリバンドラム(Trivandrum)
このブログを読んでくれているお友達から、観光地とかイベントではなく、私の実生活を知りたいというお言葉を頂きました。
そういえば、あんまり書いていなかったような・・・。
実際ここでの生活に慣れてくると、最初の3カ月は見るもの全てに、突っ込みたくなったり、驚かされたり、がっかりしたり、笑ったりしたことが、最近はなんだか普通に見えてくるのが良いのか悪いのか複雑な気持ちになってきました。
と言うわけで、私が完全にインド人の生活にハマってしまう前に、時々は、なにげない毎日の日々もつづってみようと思います。
私が暮らしている所は、トリバンドラム市内の中心からすこし離れた所ですが、インドでも3つの指に入るくらいの大きなIT施設、テクノパーク(TechnoPark)が近くにあります。150以上のIT企業が集積していて、20000人位の人がそこで働いている広ーい敷地です。
ちょうど、そのテクノパークの裏門辺り。
さて私の家から、10分歩くとインド版コンビニがあります。
日用品から食糧まである程度、何でもそろう。
その向かいには、私達夫婦のお気に入りのオーガニック野菜屋さん。
1年前は、この3分の1のスペースで野菜も限られていたけれど、近所から人気が出て来て、最近スペース拡大!出来るだけ、ここで購入してこのオーナーを応援してます。
先週、新しく出来たバナナコーナー。
先日、お買い物に行ったらお釣りが足りないって。
店もタクシーの運転手も釣銭を用意していない事は、ざら。(--〆)
店のお兄ちゃんがレシートの裏に、600ルピーと書いてくれて、
「これから、これを見せたら600ルピー分買い物していいから!」
『こんな、よれよれのレシートの紙、ごみと思って捨ててしまいかねないだろ!』
・・・っとイラっとすることは、もう無くなりました(笑)
家から4キロ位のところが、この辺りでちょっとだけ賑わっている地区。スリーカリヤム。
なんと信号のない5差路。みんなが好き勝手に車を走らせて、朝夕、極度の渋滞を引き起こすという(-"-)。そして、なぜか警察官が交通整理をしにくるとさらに、長い渋滞になります。『犯人は、お前か!』
そして、ここが家から一番近い駅。カラクッタム駅。歩道橋はあるけれど、ほとんど全員が線路に降りて横切ります。
道を歩くと、野菜の露天商、ココナッツの露天商、そして魚の露天おばさんに出会えます。炎天下、こうやって魚を並べて販売。
『あの、おばさん、道ふさいでますけど・・・・。歩行者が道路に出ないといけないんですけど・・・』・・・・とは、もう突っ込まなくなりました(笑)
もちろん、スーパーでも冷凍のお魚が買えるけど、この光景は私が基本ベジタリアンでもいいかな~、と思える理由の一つです。
今回は、私の家周辺、テクノパーク裏手のご案内でした。
今、このテクノパーク正門周辺では、すごいすごい開発が行われています。
道路は2車線から6車線に拡張されて、たくさんのマンションが道なりに建設され、毎週新しいレストランやショップがオープンするという。
これぞ、高度経済成長のあかしと言わんばかりです。
テクノパーク自体もさらに拡大中。5年後、この辺りはどうなっていることか。
今が土地の買い時と言うことは、目に見えて明らかだけど、金がない!!(笑)
この辺りも、次回またご紹介出来たらと思っています!
大隅先生、ノーベル賞おめでとう!
12月10日医学・生理学賞受賞した大隅良典先生のノーベル賞授賞式が行われました。
実は夫、アヌーが日本で何を勉強し研究していたかと言うと、この噂のオートファジーです。
日本のニュースでさかんにオートファジーがとりあげられたとは思いますが、オートファジーというのは何か。すごく簡単に説明すると
”細胞が細胞内にある異常なたんぱく質や過剰に多くなったたんぱく質などを分解してリサイクルする仕組み”です。
体の中にある細胞一つ一つが毎日、毎時間、このリサイクル活動を行って細胞自身を新鮮に保って体中の健康を維持できるように頑張ってくれているわけです。
この活動が追い付かないほど、人間の体の細胞の中に異常なたんぱく質が増えてしまう事が、病気になる一つの原因になります。
アヌーは、この大隅先生の直属で研究していたわけではなく、その直属で学んだ弟子の水島先生の研究所で、オートファジーを研究していました。
この水島先生も凄い方で、数年前もオートファジーで大隅先生と並んでノーベル賞候補と言われた方です。当時は医科歯科大学、現在は東大の研究室で、さらに研究を進めています。
大隅先生とは、数カ月毎の合同ミーティングで出会えるだけ。その後の食事会での大隅先生の酒豪ぶりに、お酒の飲めないアヌーは驚くばかり。
日本に来て最初の1年は研究室のほとんどの人が毎日ロボットのように、研究している環境になじめず、研究も難しくすぐに結果が出るわけではないので、泣きたくなる程寂しい日々。笑うことを忘れた1年って言ってます。
その後の数年もどちらかというと辛かった日々が多かった彼。真面目な人が多い日本人の中、笑顔の少ない研究室で、大隅先生の笑顔はとても癒しになり、尊敬を深めていったそうです。
今はこの大変だった経験が自分の成長につながったし、そして何よりも、自分の関わっていた研究がノーベル賞の対象になったということがこの上なく名誉だと言います。
さて、ノルウェー、オスロで行われた10日の授賞式は、自宅のパソコンでライブで見ていました。
大隅先生の頬が少しこけて、痩せた姿に心を痛めながら、式を見守ります。
プレゼンターが大隅先生の名前を呼んで、大隅先生が立ちあがった瞬間、アヌーが突然起立!メダルを受け取ると同時に、画面に向かって最敬礼!
「おめでとうございました!」
そして、大拍手。つられて私も、拍手。
会場も、衣装も、音楽も食事も、全てが夢の世界に見えますね。
IPS細胞でノーベル賞を受賞した山中教授も受賞した際のインタビューでコメントしたように、基礎研究と言うのは世間から認めてもらいにくく、国からの支援や助成をもらいにくい環境にあります。そして、その研究をしている学生、研究生、技術者、教授も資金や就業環境も必ずしもいい環境とは言えません。
なんといっても、薬などの研究よりも結果が出るのに時間がかかるから。結果がでないことだってあります。
だから、今回大隅先生がこの受賞でもらった賞金を基礎研究支援の基金に充てるとおっしゃったことは、この分野の将来を思っての事だったと思います。
山中教授も大隅教授も、一番に考えるのは日本の将来・若手の将来・基礎研究分野の未来。
ここインド、トリバンドラムにあるアヌーの研究所での環境も、例外ではなく、数年単位で助成金を州や国に訴えていかないと、研究を同じメンバーで継続的に行えないようです。
明後日、水曜日はその助成金をお願いするアヌーのプレゼンテーションの日。
オートファジーの研究がノーベル賞を取り世界から注目され、週末に授賞式があったことが、審査員にいい影響を与えるといいのだけれど・・・。
問題は審査員が、研究の分野ではない職員ということ。ガーン(;一_一)
日本ではニュースになってるけど、インドでは全然ニュースになってない!
昨日日曜日、アヌーが日本にいる時に知り合ったインド人のお友達から、電話がありました。
彼は東大と国連大学で地球温暖化を研究していて、今は新潟大学で研究を続ける研究員。
地球温暖化と言ったら、今とっても熱い大事なテーマで、彼、すごく優秀な人みたい。
彼はアヌーに打ち明けてきました。
東京と違って新潟では、日本人がよそよそしくて他に外国人がいなくて淋しい・・・・。そして、大雪が辛い!寒いのは我慢するけど、雪が大変。
それで、アヌーにインドに戻って研究を続けるという選択はどうかなと相談してきたのです。
完全にホームシック状態。
アヌーは、「だめ、インドに戻ってちゃ!もう少し頑張って、大阪や東京に戻れる道を探せ。Tokyo is best」と励ます。
インドに来たら、給料は思いっきり下がるし、研究所の機械は常になにか壊れてるし、総務的な事をするスタッフは全く働かないし、友達は沢山出来るかもしれないけど、こっちにもエンターテイメントは全然ないじゃないか。
アヌーは、日本に留まることを強く推している様子。
私も彼と電話で話してみる。彼は日本語で「雪が辛いです。友達が出来ないです。大学と家の往復だけです。寂しい・・・」
・・・・可哀そうに(/_;)
私も、九州の人間だから雪国の辛さが分からない。でもきっと、私も北国でひとり暮らしをしたら、天気だけで気分が落ち込みそうな気がしてならない。
国籍を問わず、優柔な人が日本にいること。彼らによって今とても大事なテーマについて研究が日本で行われていることにとても価値があると思う。
お金やビジネスだけじゃなくて、優秀な人材を日本に集めることは日本の将来にとっても大事な気がする。
お友達とかなら、私からも何とかお手伝いができるのかもしれないけれど、大きな問題は、雪。これは私には、なんとも出来ないなぁ。
東京の寒さで、ユニクロのダウンを3枚重ね着して震えていたアヌーの姿を思い出した。
そして、今朝、彼はサンダルとTシャツで仕事場に出かけた。朝の出勤時間も、かなり自由。
ホームシックのお友達には色々言ったものの、なんだかんだいって、アヌーはインドの環境の方が気にいっているような気がしてならない。
クリシュナの結婚式 パート2(初めて、牛のう◎ちを触った日)
『クリシュナの結婚式』後半です。
寺院での結婚式を済ませ、家族親戚での会食が終わりました。『さて、無事終わった~。お役目お疲れ様』。家に帰ろう。
式の間、一切笑顔を見せない新婦を見て、クリシュナの今後の結婚生活を(勝手に)想像しながら浮かない顔をする旦那、アヌーをなだめながらタクシーで家に向かいました。
アヌー:「午後から仕事に行きたいけど、ちょっと家で休みたいな。クリシュナとも2人で話したいし・・・」
私:「・・・この晴れの日に・・・・余計なことを言うでないよ。」
家につながる小道に入った途端、なにやら人だかりが。
クリシュナの新婦が泊まっている家の前で、家族親戚がたむろしている。
タクシーを降りると、部屋の中で儀式が始まっていた。新郎の首からかけた布と、新婦のショールの端同士と結び付けて、食べ物を食べ合っている。
アヌーが写真を取りながら、「スマイル~♪」と言ってみる。
・・・・・だめだ。*1
こうなったら私もっ!と隣でヘラヘラしてみる。
・・・・だめだ~(--〆)
今度は、みんなでクリシュナの家に大移動。クリシュナと新婦はタクシーに乗り込む。
みんなが待ち構える家の入口に2人を乗せた車が停まると、また儀式が始まった。
同じヒンズー教でも地域が違うと儀式も、しきたりも全く違うみたい。北と南の違いではなく、各州、地域によっても様々だと言う。
さて、家族が歌いだしたとおもったら、なにやらお盆に色々載せて車の前にやってきた。葉っぱを火にかざして頬にこすりつけて、なにやら米や豆みたいなのを顔にふりまき(これライスシャワーの様な感じですね)、茶色と白いお団子状のものをつまんでは、車の反対側へ放り投げる。
私:「ねぇねぇ、あのお団子は何?」
アヌー:「・・・・・・」
私:「ねぇ、聞こえた?」
アヌー:「何でも知った方がいいことと、知らなくてもいいことがある」
私:「?????」
クリシュナの家族の女性全員がその儀式を終えた後、私が呼ばれた!
『あなたも祝福してちょうだいね』
歌も歌えないし、何やってたかちゃんと見てないけど・・とためらったが、全員が笑顔でうなずいている。この雰囲気、絶対壊せない・・やるしかないっ。
アヌーが何か家族に言っている。「白いのだけ、白いのだけ」
ようやく、2人の乗る車の近くに立って、お皿を眺めてアヌーが言いたいことが分かった。
お皿に乗っていたのは、牛のう◎ち団子だった!!(@_@;)
白いのは、お米で出来た団子らしい。
家族のみんなが歌ってくれる間、指示どおりに葉っぱを5回、ライスシャワーを各5回。
そして、そして、アヌーが白いのだけって言ってたけど、順番が茶色触ってからの白なので、よく見ると白いお団子もまんべんなく、茶色くなってるじゃん!
やるしかないっ!
本当は茶色団子をつかんで、しばらく車の上で歌いながら、腕を何回も回さないといけないんだけど、私は、「つまんで・かざして・ホイっ」。
でも、やった!やり遂げた!
アヌーがすかさずやってきて、
「これは、たぶん近所にいる例の子牛のう◎ちだから、フレッシュだから、フレッシュだから、大丈夫。」
となだめてくれた。
・・・・・フレッシュだから、何が大丈夫か分からない。
でも、インドでは牛は聖なるものだし、牛のう◎ちが肥料になったり、今でも家の補強に使われたり、他にも役に立っていることは知っている。だから、昔の人はこうして儀式の中に、取り入れているのだろう。
その後、2人はバナナの葉っぱの上を歩きながら、家の中に入って、それからまた儀式。
お姉さんが新郎新婦の足を洗ってあげて、壁に、例の茶色団子を押し付けて(また登場!?)、その上に貝を押し込んで、わらみたいなものをさらに刺す。
それから、また食べ物を食べ合う。
もう、同じ手で食べ物を触ったとか、この間手を洗ってないとか、そういう事は考えない事にします!
神聖な結婚式だから。
全ての儀式が終わって、ようやく1階の自宅へ戻る。
はぁ~本当に終わった。もう一回、丁寧に手を洗おう。
その夜、クリシュナが夕食のおすそ分けを持って来てくれた。
しばらく、アヌーと3人でおしゃべりした後、アヌーが言っちゃったよ。
「クリシュナ、彼女との結婚、考え直した方がいいんじゃない?今ならまだ間に合う!役所の手続きをしなければいいんだから!あの子、ずっと刑務所に入るみたいな表情だったよ。クリシュナっ」
アヌーの熱い、熱い言葉をクリシュナは、笑い飛ばした。
「大丈夫、緊張してるだけだって!これから、少しずつ彼女を理解していくって。僕はそれが楽しみだから、大丈夫。」
今までに1回しか会ったことがなく、そのお見合いの時も、今回の結婚式の時も、おなじ表情だったという彼女を受け入れようとするクリシュナ。
クリシュナって大きい。インド人ってすごい。
う◎ちぐらいで騒いだ私・・・ちっさい。
*1:+_+