南インド、ケララでかなりveggyなhealthy life

インド人に嫁いだ日本人から、読んだ方が「私もインドに行ってみたい!」って気分になるような情報を発信してきます。

インド、ギネス級の女性のお祭り、「アトゥカル ポンガラ」

3月11日は「アットカル ポンガラ」というお祭りでした。

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毎年、現地の暦に合わせ、2月末から3月の初めの時期に行われるケララ州でのヒンズー教の一大イベント。
10日間に渡って続くこのお祭りのメインイベントが、この日の女性によるお供え作り。
女神に捧げるお供え物を作るため、州を越えてたくさんの女性がこのトリバンドラムに集結します。

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「たくさんの女性と簡単に書きましたが、 なんと、「女性が集まる集会として最大」ということでギネスに登録されたこともあるとか。この歳は250万人の女性があつまったそうです。(@@)
今年の3月6日付けのThe hindu新聞によると、今年は400万人の人が参加すると言われているとか(本当??)
400万人って横浜市民の人口くらいじゃん。いやいやいや、さすがに、それはムリだよ。インド人も話すこと大げさだけど、新聞も大げさなのかな?
 
メインとなるお寺、アトゥカル バグヴァディ寺院(Attukal Bhagvathy Temple)を中心に半径20Km辺りの道路上で、女性がレンガを組み、陶器鉢でパヤサムという甘いお汁粉のようなものを作ります。

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お米や黒砂糖、カシューナッツやレーズンを陶器のポットでグツグツ煮て作るこの作業を「ポンガラ」と言います。
道路を薪に火をくべて料理をする女性たちが埋め尽くします。
 
 
1週間に市内中心を通ると、道路の脇には陶器鉢がうず高く積まれ、これから始まるイベントの大きさを
表していたけど・・・興味というより、ちょっと怖い(-.-;)。
数日前からは場所取りが始まります。お寺に近ければ近いほど、ご利益があると考えられているからです。
当日の朝は、お寺でのオイルランプの点灯から始まり、そこから分け与えられた火が、隣の人、また隣の人に渡り、料理が開始!
パヤサムを作りながら、女性たちは女神の降臨を祝い、自分の希望や家族の幸せや健康を祈ります。
「娘がいい男と結婚できますように」「息子がいい会社に就職できますように」など、こういうのはどこの世界も一緒ですね。

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2週間前から、トリバンドラムに遊びに来ていたお義母さんは、親戚も参加すると聞いて、行ってみたくてしょうがない。
しかも、次男の結婚祈願もある。
旦那アヌーは、日中30度を超える炎天下の中で、薪で火を燃やして、さらに煙で目が開けられない状態で料理する行為は、狂気の沙汰じゃないかと、大反対。『アンマ、これは自殺行為ダヨ!』
私も、周囲のみんなから、暑さと煙地獄のように聞いていたので、どうもお義母さんのテンションと合わせてあげられない。。
 
結局、その日は自宅で過ごし、翌日その親戚の家に、お供えで作ったパヤサムをごちそうになりました。
参加した女性からは、「楽しかった」「いい思い出」といい話ばかり。
そうだ、それまでに話を聞いた周囲のみんなは全員男性だった!Σ(´∀`;)
 
興味があれば、材料とポットとレンガを持っていけば女性なら誰でも参加することが出来ます。
(ポットもレンガも現地調達可能みたいです。)
今回は、残念ながら参加しませんでしたが、私も、来年こそ挑戦してみよう!?