GWに東京と大阪で南インド映画祭が開催!
今年のGW、東京と大阪で南インド映画祭が開催されるという情報が入りました。
南インド映画?と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
まず最初に基礎知識として・・・実はインド映画=ボリウッド映画ではないんです。
Bollywoodと言うのはヒンディー語圏地域で制作された映画のことを言います。デリー、ムンバイを中心とした北インド周辺の地域です。
インドは映画大国と言われるだけあって、インドでは色々な州で映画が制作されていて、それぞれの州で特徴があります。(インド人はその国民性がよく現れているらしい)
その中でも制作本数の多さで言われる、インド映画、御三家
・ヒンディー語映画・・・・ボリウッド
・タミル語映画・・・・・・コリウッド
・テルグ語映画・・・・・・トリウッド
今回は南インド映画祭ということで、ボリウッドを除く、コリウッド、トリウッド映画を中心にした南インド地域の映画が日本で観られるのです。私が住んでいるケララ州のマリヤラム映画(モリウッド)も放映予定の様です。1本だけ。
ちなみに、インドの中で一番現実的で、ヒューマンドラマっぽい映画と言われるのがマリヤラム語映画です。(それでも、圧倒的にハッピーエンドが多いけど)
お友達に、「簡単にこの御三家の3つの映画大きな特徴は?」と聞いてみたところ、こんな回答が・・・
「ケンカなどの戦いのシーンで、殴られた人がその場に倒れるのがボリウッド、10メートル飛ばされるのがコリウッド、100メートル飛ばされるのがトリウッド。」
ということです。
つまり、テルグ映画が1番ハチャメチャなようです(u_u)
「タミル映画も十分ハチャメチャだと思うけど、テルグ映画ってどれだけすごいの・・?」と、尋ねたら他の友人がこんな動画を見せてくれました。
念のため忠告しますが、3分のシーンだけど超くだらないので、時間がない人は見ない方がいいです!( ̄^ ̄)ゞ
主人公が、心臓手術をする女性の為に、人口心臓を手作りして、届けに行くシーン。
心臓の手作り度がすごい。ペンキ塗ってるし・・・(。-_-。)
話は南インド映画祭に戻って・・・
注目度で言うと、日本でも過去の公開されたタミル映画の「ムトゥ、踊るマハラジャ」「ロボット」で有名なスーパースター、ラジニカーントの出演する「カバーリ」でしょうか?
今回がこれ。67才になっても愛されるスーパースター。この人何才までヒーロー役を演じるんだろう。実物は、頭ツルツルのおじちゃんです。
私もこれ観ました。はっきり言って、曲とアクションで盛り上げる内容。ギャングものだけど、コメディとして私は面白かった。
最初にインド映画は州によって映画の特徴があると言いましたが、歌と踊りがインド映画の最も重要な要素ということは共通点。
ボリウッドほどマストで挿入される訳ではないですが、気づいたら歌って踊ってる。
その代わり、南インド映画は、戦うシーンがすごい派手だったり、奇想天外なストーリーが展開されたり、人間味あふれるドラマだったりとバラエティが豊か。このハチャメチャ感が楽しめる方は、インドと相性がいいですね。
また、映画を通してインドの宗教や生活様式、結婚式、家族に対する考え方など、色々なことを知るきっかけにもなると思います。
前回、インド人が雨が好きと書きましたが、映画シーンではしょっちゅう雨の中で男女が踊り、男が雨に打たれながら戦い、女は雨の中で男性のことを想います。
・・と、ここまで、南インド映画を押しながら、実は個人的に観たいと思っているのは、日本では4月7日に公開されたばかりの「Lion-25年目のただいま-」。
(・・南インド映画推しじゃ?!)インドみたいに100〜200ルピーで映画が観られる訳じゃないから、1500〜1800円の価値がある方がいいかなぁとも思いまして・・・(p_-)
これはアカデミー賞6部門ノミネートされた、インドが舞台の実話をベースにした映画です。
主演は「スラムドッグ・ミリオネア」で有名になった、デヴ・パテル。予告編だけで感動してしまいました。
私の住んでいるトリバンドラムでも上映してくれないかなぁ。
GWの予定が空いている方、この機会にインド人の最大の娯楽、エンターテイメント産業の映画に触れてみてはいかがでしょう?