南インド、ケララでかなりveggyなhealthy life

インド人に嫁いだ日本人から、読んだ方が「私もインドに行ってみたい!」って気分になるような情報を発信してきます。

旦那の家族の秘密。。インドの結婚事情 ー次男はまだまだ結婚しそうにありませんー

旦那アヌーには誰にも言うなと言われているのですが。。。。アヌーの家族には近所や親戚にバレてはならない秘密があります。
 
 
それは・・・・実は一番下の弟には彼女がいる♪♪
 
私達が結婚した時より前に付き合い始めているから、恐らく2,3年の仲みたい。
2人共、28歳。いわゆる立派な大人だけど、ここはインド。そして都会のデリー、ムンバイ、バンガロール、チェンナイとは違って、まだまだ保守的なケララ州。
 
デートスポットも限られるし、彼女は女子寮に暮らしていて門限は7時。
基本外泊は禁止だが、やむを得ない場合は、両親がその理由を寮長に連絡しないと許可が下りない。
公共の場で、手を繋いだり、身体を寄せ合ったりするものなら、場合によっては
警察官に怒られる可能性もあったりして、これが時々、ニュースになっている。
もちろん、行き過ぎた取締りだという問題提議としてニュースになるのだが、
一方でまだまだ、シニア層の賛成が多いのが現状・・・・。
 
というわけで、この2人全くもっていわゆる健康的なお付き合いをしていて、可愛らしい。

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手も繋がない。こんな距離感・・・フフフ(*^_^*)
 
 
ただ、この2人のこれからの将来を考えた際に、そこに大きな障害があるんです。
 
それは宗教。
彼はヒンズー教徒で彼女はキリスト教徒。
 
もちろん当人達は全く気にしてないのですが、インドの一般家庭では、とっても大問題。その家庭の信仰の度合いにもよりますが、たいてい大反対にあいます。
 
がしかし、なんといっても長男アヌーが、日本人の私と結婚しちゃったので、お義母さんもお義父さんとっても柔軟になってしまいました(笑)。
 
もう一つの理由は、なかなか結婚話が進まない次男に、怒りと疲れを感じたお義母さん。こうなったら三男でも話をまとめておこうと思ったのでした。
 
先月、お義父さん、お義母さんが彼女のご両親に連絡をとり、実家ある街へ足を運び、ご挨拶にいきました。ただ、ここでもちょっとした問題発生!
彼女のご両親は、相手のことを事前に知っていてお付き合いは公認で理解もあったのですが、同居するおばあちゃんがこれまた敬虔なクリスチャン。絶対にこの結婚を許すはずがない!
というわけで、自宅にお邪魔することは出来ず、近くのレストランでご挨拶となったようです。
 
おばあちゃんの件は様子見ということで、親同士の会合は円満に終わり、ご機嫌のお義母さん。後は、時を待つ・・・というか『順番を待つのみ』となりました。
 
 
早速、次男に報告、「あんたのせいで、三男が結婚待ち状態になってるよのー!」
とみたいな内容で、現在次男を追い詰め中らしい。(笑)
 
やっぱり、年長からという順番は大事みたいです。
 
そのお義母さんの勢いにアヌーが心配になって次男に電話。
 
アヌー:「お前が、たぶん本当はチャラい女が好みなのかもしれないのは分かってる。口では家庭的な女性がいいって言ってるけど、本心は違うんだろ?どっちにしても、お義母さんはそんな女性反対するかもしれないけど、僕や弟は応援するから、自分で見つけろ。」
 
次男:「・・・・OK。」
 
私:「次男はただ自由なシングルライフをまだ楽しみたいだけなんじゃないの?本当に、チャラい女が好きなのかなぁ?」
 
アヌー:「あいつはいつも本心を隠したがるんだよ・・・。あいつの為だ」
 
これまでも毎月、コーチの実家に帰る度に、結婚マッチングサイトを見ながらの女性を何人選んだことか。お義父さんが、新聞にも結婚相手募集欄に掲載を出した翌日は、朝から電話が鳴りっぱなし。
 
これがケララで一番ポピュラーな結婚相手探しサイト。
 
 
もちろん、親から電話がかかってくるのだが、「自分の娘を見ると、結婚したくなくなるだろうから、双方会わないで結婚話をまとめませんか?」という依頼には驚いた。
ある家庭では娘が嫁に行けるように、出っ歯を矯正させたり、肌荒れを直したりと、お金を掛ける。
 
個人的には、「女子よ。そのヒゲを剃って写真を取ったらどうか?」と呼びかけたくなる。「男子は女子のヒゲを結構気にしてるぞ!」
(インドの女性は、まつげも眉毛もメイクなしでいいくらいしっかり整っているが、その一方ヒゲも濃い・・・(-_-))
 
ともかくインドでは、家族中がこれだけ熱心に子供の結婚の取りまとめに時間とエネルギーを注ぐ。
これだけ努力するから最終的にはほとんどの男女の結婚がまとまるのだが、悲しいかなインドでは見た目が相当大事ということが否めない・・・・。
 
 
そうは言っても、お見合い結婚じゃなくて恋愛結婚が良いよねーと言ってる友人たちもたくさん。

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次男の許可を取ってないのでこの写真で。椅子に座っているのが次男です。

結婚相手募集中ですー!!(上の右側はアヌー(笑))

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最近のインドニュース。

●レイプ未遂事件。
残念ながらここケララ州で起こりました・・・。
襲われそうになった女性は、犯人の男性器を90%以上切断し、自ら警察に通報したということで、多くの人からその勇気を賞賛されています。
ケララ州の知事も会見を行い、この被害者女性の勇敢な行動を讃えました。
「よくぞ、この犯人の○○○を切断してくれた!」・・・と言ったかどうか分かりませんが、この女性のサポートを公言しました。インド全体で問題になっている話題だけに、知事も自己アピールに使います。
 
とにかく、この女性が罪に問われることは無いということで、ホッとしました。インドではまだ女性の地位が低いので、地域によっては逆に女性が罪に問われることもあり得るからです。
 
それにしても、その犯人の写真、しかも病院のベッドで横たわる写真が公にアップされるとは・・・。病院での放置のされ方・・・。
 
●選挙不正疑惑事件。
ある州での選挙で、圧倒的にモディ首相率いるBJPという与党が選挙に勝ちました。
その後、負けた1人の候補者から意義が出ます。『この選挙はおかしい!』
 
なんと、開票が終わったその候補者の票は0。その候補者は言います。「たとえ私の支持者グループが私を裏切っていても、たとえ私の家族、親戚が私を裏切っていてもいい。それでも、私が自分自身に入れた1票も反映されないとはどういうことだ!」
 
インドの選挙は、投票所に選挙の候補者の名前がならんだボード状の機械があり、その候補者の名前の下にあるボタンを押すという投票システムです。この機械を細工をして選挙不正を組織的に行っているのでは無いかという疑惑がおこっています。

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こんな機械。

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選挙を終えた人は、指にインクを塗られます。

 
 
それにしても、あってはならないけれど、仮に不正をしたとしても、対立候補者の票を0にしなくても・・・・。
 
 
●ITエンジニアを50%減らす方針を発表
 
最近、インド政府はこれからインド国内にいるITエンジニアを50%減らして有能な若手だけを雇い続けるというような発表をしました。
というのも、ある調査で、会社に勤務する多くのエンジニアが就業中に私的にパソコンを使い任務を怠り、さぼっているということが分かったからだそうです。しかもコストのかかる中堅エンジニアから首を切っていくと言っているらしい。
主に中堅が怠け者で、若者が意欲に満ちているかというとそうとも感じられず、単純にコストカットの対策にしか見えない今回のいきなりの発表。
単価の安い若手を採用し続け、インドのIT産業の魅力を安い労働力と強調するのも一つの手かもしれないけれど、社員教育とか、就業ルールの見直しとか、そういう対策は図れないかなと思うわけです。サービスのクオリティを上げている努力もしていかないと、長いスパンでビジネスを考えた時に、勝ち続けられないと思うんだけどなー。
 
 
この最近の3つのニュースを取り上げても、全て深刻な内容であるにも関わらず、どうしてもなにかツッコミを入れたくなるのです。
 

インド生活、インド料理に飽きたら・・・・

前回2回に分けて、私の旦那のお母さんによる南インド料理教室について、書きました。
インド料理って奥が深いと思ってくれた方がいるかもしれないし、インド人ってチキンカレーとナンばかりを食べてるわけじゃないのねーと思ってくれた方がいるかもしれない。このブログのタイトルにあるように、「ベジーでヘルシーなインド料理」があることをお伝えできたら、私にとってこんな嬉しいことは無いのですが・・・・。
 
 
うーーーーん、さすがに、飽きた。。。。インド料理(´;ω;`)。
 
インド料理はきらいじゃないけど・・・、むしろ、タイ料理やベトナム料理の方が好きだし。イタリアンや台湾料理なら毎日食べれた?のかもしれない。
でも、やっぱり限度があった。週7インド料理はキツい・・・です。
いくら材料はオーガニックでヘルシーなものしか使ってないと言っても、身体は喜んでるはずと言っても、私の心が満たされないーーーー(涙)
私の体をこれまで育ててきた日本の味を、おそらく脳が欲しがっているのです。

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南インド人が毎日食べている、サンバルビリヤニ。本当に、本当に毎日食べている

 
日本のお母さんの料理が恋しいよぉ。たまに作る手の込んだ料理でもいいし、休日の昼に15分で出来上がる焼きそばでもいい!(T ^ T)
 
外食すればいいのでは?といっても、ここトリバンドラムには『アルデンテ』という概念の全く感じられないパスタを提供するイタリアンレストランと、『薄味』という優しさはひとかけらもない中華料理屋さん位しか無い(涙)。日本料理レストランなんて・・・・ない。
最近、ちょっと雰囲気のいいレストランが出来たと思ったら、オープンから半年で、味付けが濃くなり、なにやらイタリアンにインド風味が混じってきて、ハンバーガーの具材にはフレッシュなレタスやトマトは入らなくなるという高い割にがっかりする確立が多くなってしまった店がある。
 
インドに来て、1年半。「インド料理以外の料理を食べたいよ病」という病にかかっています(笑)
 
この先週は友人がFBに投稿した台湾料理に思いを馳せ、今週はラーメンや冷やし中華、コンビニのおにぎりにまで思いを馳せる始末。「天」という字を見て、天ぷらを想像し、酢飯だけを食べ続けるという夢を見た時、「あー、こりゃ重症」だと思いました(笑)
 
そこで、ここトリバンドラムにいる3人しかいないの日本人の友人の1人(旦那がインド人)に、食生活について聞いてみた。
 
私「インド料理に飽きたよー(T_T)」
 
友人「えー、私達もうずいぶんインド料理食べてないよ」
 
私「なに!!」
 
友人「家に日本米とみりん、酒、醤油と梅干しあるよ。あっすしっこもあるし。他の調味料も全部、日本に帰る度にに持ってきた」
  「朝とか、サンドイッチ作ってるし。トリバンドラムのレストランは期待できないから自分で作るしかないよね-」
  「うちは鶏ガラでスープとって、冷凍していつでも使えるようにしてる-」
 
私「(O_O)ほ、本格的!」
 
彼女には、11歳と3歳の娘と生まれたばかりの男の子の赤ちゃん、3人の子供がいる。私よりインド生活の長い彼女は、さすが、だった。
彼女の場合、旦那さんの両親と同居ということで、お義母さんが旦那さんの分の料理を作る環境があるのもあって、日本料理を日常的に食べて過ごしていた。
 
そういえば、8年以上もトリバンドラムに暮らしているもう一人の日本人の友人(旦那がこれまたインド人)は、自分で納豆も味噌も作ったと言っていたのを思い出した。もう職人の域である。
 
作るしかない!
 
もちろん、私の両親も頻繁にうどんやそば、だしやお好み焼きの粉など日本食を送ってくれる。ありがたく、非常食のように日本の味が恋しくなった時に食べている。
でも限られた食材で、諦めモードで作る私の料理は、大学生の一人暮らし料理レベルの出来上がり。(~O~;)
(例)キャベツと人参、(試しに)ココナッツ入りのお好み焼き。卵オンリーうどん(そば)。春雨オンリースープ。(時短レシピというより、がっかりレシピに近い)
 

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ゆかりとアマノフーズの味噌汁にはお世話になっています。一瞬で日本の味が再現!
 
 
いやいや、頑張ってクオリティをあげていこう!
 
デリーの都会に暮らす日本人の友人は、ただでさえ外食の選択肢も多く、色々な料理が食べられる。ただ、外に出て悪い空気を吸いたくないという理由もあり、自炊を続けて3年。シェフ並みの腕前になったと言っていた。彼女の最後の投稿で見た料理は、「牛タンの赤ワイン煮込み」
その時は、「インドで牛タンを料理するって・・・^^;」そして「インドで牛タンを仕入れられるんだ」と驚いたものだった。
 
バンガロールに手作りのあんこでどら焼きを作って、オンラインで販売しているという
日本人がいると聞いた。
 
・海外で快適に暮らすには、やはり食事が大切という話。
・店に頼らず、自分の料理を頼ろうという話。
・自分の食への柔軟性を過信しすぎるなという話。
・旦那がポイズンと言って脅かすインドの加工食品の品質の悪さにビクビクしすぎるなと言う話。
(ハム、チーズ、冷凍食品の類を未だに買ったことがないのです。)
 
良いのか悪いのか、私のこだわりのない適当な性格のせいで、自分の国民食の大切さに気がつくのに1年半もかかってしまった。
間違っても、ジャンクフードが食べたいわけじゃないんです。慣れ親しんだ味に触れることと味のバリエーションとクオリティって大切だなーと気づいたんです。
 
インドで買ったソニーの携帯が壊れ、写真もデータも無くなってしまったので、
私のこれまでのひどい自炊の様子は掲載しません。
 
願わくば、旦那と義弟がもう少し、他の味にも興味を示してくれれば良いのだけれど・・(毎回、家族の分と自分の分を2種類作るのは面倒くさいのです)
彼らは多くのインド人の特徴で見られるように、食に関してめちゃくちゃ保守的。
インド人はどの国に行っても、インドレストランで食事をするというのはよく聞く話です。
 
 
友人が梅干しとみりんと酒を分けてくれるというので、これからお料理、頑張ります!
 
 
 
 

アンマのお料理教室 パート2

3月31日の金曜日につづいて、4月1日の土曜日もアンマのお料理教室は開催されました。
 
お昼のメニューはこちら。
これもケララの料理の定番アビヤル・・・色々な野菜を煮込んだ後、削ったココナッツを和えたもの
 

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マンゴープルシェリー・・・・熟れたマンゴーを煮込んで、ヨーグルト又はバターミルクを加えた酸味のあるカレー

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パンプキンカレー・・・・・日本のかぼちゃとは違ってホクホクしていない柔らかめのかぼちゃと豆のカレー

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さらに、お義父さん特製のデザート付きです。
このお義父さんのデザートは、私がアイスクリームが食べたい!と言っても、「アイスクリームはポイズン(毒)」という、お義母さんが(目の届く範囲では)許してくれないので、それを見ていたお義母さんが私に作ってくれたというストーリーがあります。
 
作り方は簡単です。
材料はこちら
・バナナ
・デーツ
・水に1晩漬けたカシューナッツとアーモンド
・ココナッツミルク
・カルダモン少々
・はちみつ少々
 
以上をミキサーにかけて、ペースト状にする。
そのままでも十分美味しいですが、冷たい方がいい人はしばらく冷蔵庫、冷凍庫で冷やす。
栄養も豊富で、身体も喜びます。
 
私が東京にいた頃は、疲れたなと思ったらパワー充電の為に渋谷のヒカリエにあるナッツ専門店Far East Bazaar(ファーイースト)に行って、ナッツとドライフルーツの入ったスムージーを600円位払って飲んでいたことを思い出します。すごい美味しいから気に入っていたけど、今じゃ、高すぎて恐ろしい・・(;_;)
 
夜は、今回のお料理教室のメインテーマでもある「ケララ式、薬草粥」。
『カルキダ・カニ』
 
これは6月から8月の雨季(モンスーン)時期に、体調を崩さないように免疫力を高めるために伝統的に食べられるおかゆです。
2,3ヶ月に渡る雨季は、温度や湿度の変化で体調が悪くなる人が多くなる季節。その季節にカルキダカ・カニを食することは、体を滋養し、消化を促進し、毒性のものを流し出し、免疫力を高める為に、ケララ人にとっては伝統的な養生法の1つと言われています。
 
しかも、基本的にはこの薬草粥を7日間連続で食べるのが望ましいという・・・。
「21日間の方がもっといいんだけどねー」って、お義母さん、それは絶対ムリだ( ;∀;)
 
主要な材料は、ナヴァラライスと呼ばれる特別なお米とクミン、胡椒、コリアンダー、カルダモン、こしょう草などのハーブ、フェネグリーク等。これに今回は10種類以上の庭に植えてある薬草を入れました。

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ぐつぐつ煮ること2時間、一見、魔女のこしらえた毒のような色をしたおかゆが出来上がりました!

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薬草からとったエキスとハーブの混ざったスープ。これにライスを加えて・・・・

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出来上がり!
 
 
さらに、このおかずとして、ブラフミー(ゴツコラ)とクローバーのようなハーブを入れたココナッツチャマンディーを作って、終了!
 
味はそこまで苦くもなく、なんと言うか・・・身体が喜ぶ美味しさでした。
先生も生徒さんも、喜んでくれていた様子で良かった。
 
日本の7草粥と考え方にも似ていますよね。でも、今でもその7草を全部正しく入れてお家で作っている人は少ないはず。ケララでも、この伝統薬草粥を10種類以上の薬草を入れて作っている家庭は少ないと聞きます。だから、これは絶対食べてもらいたかった。
 
お義母さんも、お義父さんも普段はよく喧嘩しているけど(笑)、今週末はすばらしいチームワークを見せてくれました。どうもありがとう。
旦那アヌーも、年度末のプレゼンが延期になってしまい、忙しさが続いてるのにコーチまで付き添って、協力してくれてありがとう。
 
おかげで楽しい週末を過ごすことが出来ました。
 
このアンマのお料理教室について、トラディショナルアーユルヴェーダジャパンの田島先生も、ブログに書いて下さいました。すごくよく書いて頂いて、ありがたいです。
写真の私の顔は、どうなんだろうと思いますが・・・。あっ・・・私が差し上げた写真だった(-.-;)y-~~~。こんなことならっ。
 
 

南インド料理、アンマのお料理教室 パート1

3月の最後の週に、旦那アヌーの実家コーチに向かいました。
日本からインドに来ているお二人をコーチの家にお招きしているのでした。
 
昨年1月、ご縁があってアーユルヴェーダ研究家でトラディショナルアーユルヴェーダjapanの代表をされている田島先生と出会い、その時に急遽、アヌーの実家まで来て頂き(毎度のアヌーの思いつきで、せっかくだから家に来て!来て!とお招きした。)、アンマ(お義母さん)を紹介したのが今回の再訪につながるきっかけ。
 
トラディショナルアーユルヴェーダジャパンのサイト
 
 
 
田島先生はアーユルヴェーダの知識をより深く、正しく理解するためには英語訳をさらに日本語に訳された本を参考にするよりも、サンスクリット語の文献をそのまま理解することが大切だと、ご自身でもサンスクリット語を学ばれている。
アーユルヴェーダのセラピストを育て、食という観点から人の健康について教えている立場でありながら、今でもご自身の研究、学びを続けているすごい方です。
 
その先生がアンマの料理へのこだわり、薬草の知識、健康の考え方に共感してもらったこともあって、「次回は是非ゆっくり遊びに来てくださいね♪」とお誘いしていたのです。
そして、この度1年ごしで、実家にお招きすることが叶いました!
 
 
テーマは「アンマの料理教室」
 
 
今回は田島先生と、生徒さんで3、4ヶ月インドを旅しているという方も参加してくれました。
 
アンマの説明の様子。

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アンマには数か月前から、「日本でアーユルヴェーダを教えている先生がアンマの料理を学びたいとおっしゃっているからよろしくね」と連絡済み。
インド人って直前にならない真剣に聞いてくれないし、むしろ当日の成り行きで計画を立てる方が良しと考えているフシがあるから心配してた・・・(´-`).。oO、がしかし、
さすが、普通のインド人とは違うアンマ(笑)、しっかりと事前準備をしていてくれてました。
 
2日間、1日3食合計6食分のメニューを考えて、メイドと打ち合わせもしっかり。
 
今回はメイドの娘も助っ人でお手伝いに入ってくれるという。(^ ^)

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ここで以前のブログに書いた事はあるけれど、旦那アヌーのお母さんの特徴をご紹介。
 
・オーガニックベジタリアン。オーガニックのスーパーでしか買い物をしない。
・外食をしない。外食が嫌い。家族で外に食べに行くことになっても、フルーツジュースしか飲まない。
・薬草の知識がすごい。(私には雑草にしか見えない草をこよなく愛し、体調ごとに料理に加える)
・私の知っているインド人で初めての潔癖症。(特に水回り、キッチン)
・アーユルヴェーダの基本、食べ物の組み合わせ、冷たいものを取ることなどにめちゃくちゃ厳しい。
・インドの伝統生活スタイルをこよなく愛する。(そんなお義母さんがどうして私たちの結婚を許したかという件は、長くなるので割愛)
 
 
 
 
ヒンズー教のことやインドの文化、アーユルヴェーダの知識がある人には、インド人ってこういう人多いのではと思う人がいるかもしれないです。少なくとも北インドはヒンズー教にもう少し厳格で、ベジタリアンも多いから特に食べ物に関しては同じタイプもいると思います。
 
 
でもはっきり言って、このお義母さん、ケララでは珍しいタイプみたい。
親戚にも変わり者扱いされるし、私やアヌーの友人に話してもびっくりされる。
「生まれてくる時代を間違ったんじゃないの?」って。
 
ただ、自分には厳しいけれど、私を含め家族に潔癖さや食事の取り方を押し付けないのが優しいところ。おかげで、3人の息子のうち従順な長男アヌーだけはベジタリアン。他の2人は、ノンベジで好きなものと好きな時に食べています。
 
 
というわけで、アーユルヴェーダの伝統、考え方の知識をサンスクリット語を学びながらさらに深めて勉強をされている田島先生と、このお義母さんに共通点を見た私は、この日をずっと待ち望んでいたのです。
 
初日の土曜日のメニュー。
 
●ウェルカムドリンク:バターミルク
 
●ランチ:サンバル・ジャックフルーツトーレン、ゴーヤーパッチャディ、ビートルートパッチャディ、手作りピクルス、サラダ、アンマ特製パヤサム
 
●ディナー:ビートルート&レモンジュース、インド風お粥、豆のメルクラプラティ、アムラチャマンディ
 
 
 
南インド料理の定番といえばサンバルを作っています。
さすがに、毎日のインド料理に飽きて来ている私も、このサンバルなら食べられる。
日本でいう味噌汁に近い存在。

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ジャックフルーツという巨大な果物があって、その甘い果実を取り除いた部分を野菜として使います。

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アンマの特製デザートパヤサム(日本でいうお汁粉)。通常米や小麦、豆などをベースに作るのだけど、アンマは冬瓜とかぼちゃをベースに野菜の組み合わせでアレンジしました。

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バナナの葉に乗せて・・・・出来上がり!!

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GWに東京と大阪で南インド映画祭が開催!

今年のGW、東京と大阪で南インド映画祭が開催されるという情報が入りました。
 
南インド映画?と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
 
まず最初に基礎知識として・・・実はインド映画=ボリウッド映画ではないんです。
Bollywoodと言うのはヒンディー語圏地域で制作された映画のことを言います。デリー、ムンバイを中心とした北インド周辺の地域です。
 
インドは映画大国と言われるだけあって、インドでは色々な州で映画が制作されていて、それぞれの州で特徴があります。(インド人はその国民性がよく現れているらしい)
その中でも制作本数の多さで言われる、インド映画、御三家
・ヒンディー語映画・・・・ボリウッド
・タミル語映画・・・・・・コリウッド
・テルグ語映画・・・・・・トリウッド
 
今回は南インド映画祭ということで、ボリウッドを除く、コリウッド、トリウッド映画を中心にした南インド地域の映画が日本で観られるのです。私が住んでいるケララ州のマリヤラム映画(モリウッド)も放映予定の様です。1本だけ。
ちなみに、インドの中で一番現実的で、ヒューマンドラマっぽい映画と言われるのがマリヤラム語映画です。(それでも、圧倒的にハッピーエンドが多いけど)
 
お友達に、「簡単にこの御三家の3つの映画大きな特徴は?」と聞いてみたところ、こんな回答が・・・
「ケンカなどの戦いのシーンで、殴られた人がその場に倒れるのがボリウッド、10メートル飛ばされるのがコリウッド、100メートル飛ばされるのがトリウッド。」
ということです。
つまり、テルグ映画が1番ハチャメチャなようです(u_u)
 
「タミル映画も十分ハチャメチャだと思うけど、テルグ映画ってどれだけすごいの・・?」と、尋ねたら他の友人がこんな動画を見せてくれました。
 
念のため忠告しますが、3分のシーンだけど超くだらないので、時間がない人は見ない方がいいです!( ̄^ ̄)ゞ
主人公が、心臓手術をする女性の為に、人口心臓を手作りして、届けに行くシーン。
心臓の手作り度がすごい。ペンキ塗ってるし・・・(。-_-。)
 
 
 
話は南インド映画祭に戻って・・・
注目度で言うと、日本でも過去の公開されたタミル映画の「ムトゥ、踊るマハラジャ」「ロボット」で有名なスーパースター、ラジニカーントの出演する「カバーリ」でしょうか?

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今回がこれ。67才になっても愛されるスーパースター。この人何才までヒーロー役を演じるんだろう。実物は、頭ツルツルのおじちゃんです。
私もこれ観ました。はっきり言って、曲とアクションで盛り上げる内容。ギャングものだけど、コメディとして私は面白かった。
 

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最初にインド映画は州によって映画の特徴があると言いましたが、歌と踊りがインド映画の最も重要な要素ということは共通点。
ボリウッドほどマストで挿入される訳ではないですが、気づいたら歌って踊ってる。
その代わり、南インド映画は、戦うシーンがすごい派手だったり、奇想天外なストーリーが展開されたり、人間味あふれるドラマだったりとバラエティが豊か。このハチャメチャ感が楽しめる方は、インドと相性がいいですね。
 
また、映画を通してインドの宗教や生活様式、結婚式、家族に対する考え方など、色々なことを知るきっかけにもなると思います。
前回、インド人が雨が好きと書きましたが、映画シーンではしょっちゅう雨の中で男女が踊り、男が雨に打たれながら戦い、女は雨の中で男性のことを想います。
 
 
 
・・と、ここまで、南インド映画を押しながら、実は個人的に観たいと思っているのは、日本では4月7日に公開されたばかりの「Lion-25年目のただいま-」。
(・・南インド映画推しじゃ?!)インドみたいに100〜200ルピーで映画が観られる訳じゃないから、1500〜1800円の価値がある方がいいかなぁとも思いまして・・・(p_-)
これはアカデミー賞6部門ノミネートされた、インドが舞台の実話をベースにした映画です。
主演は「スラムドッグ・ミリオネア」で有名になった、デヴ・パテル。予告編だけで感動してしまいました。
 

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私の住んでいるトリバンドラムでも上映してくれないかなぁ。
 
GWの予定が空いている方、この機会にインド人の最大の娯楽、エンターテイメント産業の映画に触れてみてはいかがでしょう?
 
 
 

トリバンドラム、アジア最大級のIT集積地、テクノパークに潜入してみた。

インド、ケララ州のトリバンドラムという都市は、日本では全くと言っていいほど知られていないのだけれど、(多分、他のどの国からも知名度は低いと思うけど)、ケララ州の州都であると同時に、アジア最大級のIT集積地、テクノパークがあるITハブ都市という存在ということでインド国内では、知られています。

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その大きさたるや、760エーカー(東京ドーム66個分)の敷地に350社以上、約5万人の社員を抱えています。
また、ケララ州らしく、緑の多いITパークということでも特徴があります。元々がヤシの木の森だったところを開拓して出来たので、たくさん切り倒したことは否めないと思いますが・・
 

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IT産業がインドの経済を支えているといってもいいほど、急成長を遂げるこの分野。
インドの一般家庭では、親は自分の子供を医者ITエンジニアになってもらいたいという夢を持っています。(時々かなり押し付けています。)
もしも自分の子供の1人が医者、もう一人がITエンジニアになったあかつきには、そのお父さんはただでさえ出ているお腹をさらに突き出して、踏ん反り返って自慢します(笑)
 
セキュリティが厳しくIDカードなしでは入れないこのテクノパーク。今回は、特別に潜入できたのでそのレポートです。
会社が350社入っていると言いましたが、社員5人くらいの小さな会社からから何万人を抱える大企業まで色々。
 
特にメジャーなインドの巨大IT企業
 
・TCS (TATA consultancy services)
・Infosis
・WIPRO
・Cognizant
 
Technoparkに入っている大きな企業
・TCS
・Infosis
・USTGlobal
・Allianz
 
 
このレベルになると、1社で1,2つのビルを持ってます。
建物もとってもユニークで大きい。

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カフェテリア

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たくさんのブースがあるけれど、ほぼ、インド料理。。( ;∀;)イタリアンとかアジア料理とか・・・ない!他の料理が食べたくても、ドミノ・ピザとフライドチキンがあるくらい。
 
特徴
・インド人率、99.9%
どこを歩いてもインド人。欧米の人、アジアの人も全くいない。。。
だいぶアウエー感。
この広い敷地内には恐らく少しは外国の人がいると思うけど、見渡す限りインド人。
 
・キレイ
清掃員がそこら中にいるので、ちり一つ落ちていない!これインドではすごいこと!
庭の落ち葉まで毎日キレイにしています。
 
・24時間態勢
海外企業のアウトソーシングを請け負っている企業も多く、アメリカ企業のコールセンターも入っています。アメリカとインドは昼夜がちょうど反対。夜勤で働く社員も多くいます。
 
・エンジニアの割に(?)定時で帰る
これは、私の日本人の知り合いから聞いた話です。テクノパークに働く平均のインド人の出勤時刻は9-10時くらいと適当。
1時にランチを食べ、4時位にはスナックタイムと言って軽食とお茶を飲む休憩時間があります。オフィスに寄っては仮眠スペースもあるとか。そして、6時に帰る。
??ん?就業時間、6時間くらいじゃない??
 
私のイメージする日本のシステムエンジニアは、「納期に間に合わせるため深夜までの残業」「取引先の不具合を見つけたら、直るまで帰れない」。それとはぜんぜん違う!
 
企業によってもちろん体制は違うと思いますが、ケララ州のITエンジニアはゆるく働いている印象。家族のイベントや自分の体調を犠牲にすることはまずなさそう。
 
とにかく、IT関係を勉強して卒業したインド人にとって、バンガロールやトリバンドラムのITパークで働くことは憧れ。
 
後は、テクノパークの周辺がもっと発展して都会になってくれればいいのになぁと思うのは、私のつぶやきだけではありません。バンガロールのインターナショナル・テック・パークには、ショッピングモールやエンターテイメント施設が充実して、若い世代を魅了しています。だから、人気があるのはバンガロール。私のインド人のお友達でテクノパークに勤めている子は、みんな「トリバンドラムつまんねぇー」と言います(涙)
 
そんなトリバンドラムにも嬉しいニュース。コーチにすでに出来ている巨大ショッピングモール、Lulumall(ルルモール)がトリバンドラムにも!ただいま、建設中です。
オープンは2年後。。。(インドで2年後というと3、4年後になる可能性大(。-_-。))

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あぁ・・・夢の世界だわ。
頑張れ、トリバンドラム、頑張れ!テクノパーク!