実はインドのコロナウイルスのピークはまだまだこれから??
公的には3月25日から始まったインドのロックダウン(都市封鎖)。経済的ダメージの回避もあり、またケララ州では感染者数が少なくある程度コントロール出来ている地域を見なされ、この1、2週間でかなり日常を取り戻しつつあります。
ようやく、うちの旦那さん、アヌーも在宅ワークが終わり正式に明日から出勤です。
一方、10歳以下の子供と65歳のシニアの外出自粛は継続なので、どっちみち私はどこへも行けそうにない日々は続きます。
もうすぐ、もうすぐとこの生活の終わりを夢見ながら、単調な毎日を過ごしていましたが、このカレンダーを見ながら過ごすことをもう止めようかと思いました。と言うのも・・・・
インド全体では感染者はどんどん増えていて、ピークは7月8月になるらしい。そして感染者が10〜20倍になると言う恐ろしい予測も。
外出も学校も、まだまだずっと先になりそうという現実を知ってしまったから・・・。
この1ヶ月間、ただでさえ軟禁状態で楽しみの少ない私達の家族に、いろんなことが起こりました。そう、言い方で分かるかもしれませんが、良い事は少なかった。。。
1)国際小包関税78%事件
まず、日本の両親から送ってもらった国際小包に4500ルピー(6360円相当)の関税がかけられて請求された事。日本食とお菓子の入った5Kg位の小さな箱です。
そして関税率、78%って!!(怒)
さらにクッキーの箱が空いていて、中のクッキーが食べられていて、郵便局員は「きっとネズミの仕業ですね」って(怒)
納得イカン!と、あれやこれや情報を集めた私。
実は関税というものは個人使用だろうが、海外から来るもの全てにかけられるのが前提で、今までかけられていなかったのは、ラッキーだったという考え方をした方がいいという私の知らなかった知識を頂いたり、インド在住の日本人で同じ様な目に合った人がたくさんいることを知ったり、インドの様な国は、担当者のさじ加減で税率も変わるというまた曖昧な事情も知ったり、インド税関に問い合わせても誰も確かな答えは知らないということを知ったり。
情報を知っていくと、78%の税率も、クッキーの穴も、税関局員の態度も納得は行かないけれど、少し怒りが緩和された。。。
そして何より、中身に入っていたお菓子やパスタソース、海苔の味に幸せを感じ、癒された。高い買い物だったけれど、私の誕生日がわりにしよう。
2)”やっぱりインドの銀行はいい加減”事件
こんなロックダウンの中でもアヌーが在宅ワークしている間に、少しでも何か私達の人生を前進させたいと思っちゃう私。
前々からアイデアにあった娘の学資貯金を始めようということになった。
なんとインドならではのスキームで、結婚資金は女性の家族が支払うという昔からの慣習、ダウリーによる家庭の破産を防ぐ為という考えに基づいた、女の子だけが入れる利率の高い学資貯金があります。なんと、利率7.5%で非課税!
まずはアヌーがその商品を出している銀行に行って、必要な書類を確認しました。
書類や写真は翌日にも揃えられそう♪
ところが銀行に行って分かったことは、今の家に引っ越した際に銀行支店の口座を変更はしてあるけれど、定期預金の口座は前の支店の登録のままだということ。
この支店がまた遠い。。。前に支店の移し替えをした時に、どちらの支店の銀行員も私達の通帳を見ているのにその点には全く触れてくれなかった。。。なぜ、その時に一言、『口座登録の支店を変更しただけでは、定期預金の移動は完了してませんよ』と言ってくれない?
と言うわけで、娘名義の貯金に今ある定期預金から振替するつもりだったので、翌日、アヌーは昔暮らしていた場所の近くの銀行支店に行って、全ての定期預金の口座の支店変更をしに行く羽目になった。。。
3日目、再度、新しく貯金をスタートする為に、書類を持って銀行に行った。
ところが、そこにマネージャーや他のスタッフが顔を出し、他にもいい商品があるから話だけでも聞いてくれと言われ、アヌーも軽く聞きながらあしらっていたら、担当していた銀行員から、一言。
「この書類だけじゃ手続きが完了しなくって、お子さんのアダカード(インドのマイナンバーカード)を作ってそれを持って来てください」
いやいや、今子供の外出規制あるから無理じゃん?!
だから初日に、必要書類の確認をしたんでしょ??
日本じゃ考えられないこの対応のまずさ。
3)アヌーの給料が止められる事件
今月、毎月初日ごろ(担当者のさじ加減なので5日くらい遅れる)に入る給料が入らない。アヌーが問い合わせてみると、意地悪な経理の女性が、『今うちの研究所のファンドにいお金がないから払えない』と言われたらしい。・・・そんなはずはない。
この研究所は政府系の組織で、経理や事務スタッフは公務員。
アヌーの様な研究員、講師などは教授とは違った先からお給料が出るのだが、お金がないと言うことにはならないはず。
アヌー曰く、「この女は前にもこうやって機会を見ては給料を遅らせたり、支払いを無視したりして意地悪をしてくる」
公務員の職員が個人的感情で、スタッフの給料を操作してもいいのかは分からないけれど、アヌー曰く、「いつか絶対もらえるから大丈夫!」
と言うけど、この4年間の昇給分もまだ貰えてませんけど。。。
インド生活、リスク高すぎて怖いよもう。。。
はっきり言うと偉そうな態度の割にプロフェッショナル意識が低いんですよね。
そんな気分が滅入ってしまう様な日々も、娘の成長はめざましく、幸せな雰囲気を与えてくれるだけじゃなくって、私達の生活が、私達の人生が前に進んでいることを証明してくれている様で、子供に救われているんだなと実感します。
私は老化と退化をストレス増加をひたすら突き進みながら、このコントラストが嬉しくも悲しかったり。
さて、銀行行き3日目、徒労に終わったアヌーがその帰宅途中に、ある占い師のおじさんに声をかけられたそう。
「あなたが長く身につけているもの(持っているもの)なんでも良いのでそれを手放しなさい。そうすればあなたの家庭に幸せがやってくる」
家に帰ってくるなり何も言わず、バリカンで自分の胸毛を剃り始めた。
理系頭で、神様や占い、スピリチュアルには基本興味ないアヌーだけれど、気になったらしい。
「僕は指輪もないし、時計もしないでしょ。高級なものも持ってないから僕が長く持っているのはこれだけ。」
その発想?!私も娘もウケて、大喜びで胸毛処理を手伝った。この毛の多さったら!!(笑)
娘は「ノーヘア、ノーヘア、パパ」と今でも呼びかけるし(笑)
胸毛を手放したアヌー家に良いことは訪れるでしょうか?
次は良い話が出来ますように❤️