南インド、ケララでかなりveggyなhealthy life

インド人に嫁いだ日本人から、読んだ方が「私もインドに行ってみたい!」って気分になるような情報を発信してきます。

日本へ一時帰国をしようとする為の備忘録。〜インド人配偶者を共にする場合〜

私のトリバンドラムにいる数少ない友人の1人がいよいよ日本に一時帰国を検討することにしました。

 

彼女も旦那さんがインド人で、観光ビーチでおみやげ屋さんを何軒か営んでいますが、コロナの影響で、2月から全てのお店を閉めてしまっていて、無収入になってしまったそう。。。

コロナの終息を待っていても、おそらく観光客、しかも外国人観光客が戻ってくるには2年くらいかかるんじゃないかと。

 

さらに彼女の心配は2歳と4歳の子供がいて、特にいろんな経験をさせてあげたい活発盛りの4歳の男の子にはこのロックダウン生活はあまりにも可愛そうと思った上の決断です。

 

私と彼女は、インド領事館からデリーー東京間のチャーター便の案内が来ては、『あ〜帰りたいね』『あ〜でも高いね』『しかも国内の移動もリスク高いよね』とよく話していましたがいよいよ彼女の心が決まったみたい。

旦那さんも一緒に帰国して、できれば稼ぎ口を探せればと。

 

ちなみに4月から定期的に月に2回程、JALがチャーター便を用意してくれていて、常に機内は満席だそう。

そして、日本領事館からの話では現段階で、インド在住の日本人の80%はすでに帰国済みだとか。(そんなに日本人が帰ってしまったんだ!)

 

さて、彼女の帰国の意思が固まったとはいえ、話は簡単ではないんです。

特に家族にインド人がいる場合は。

 

今回は自分への備忘録の為にも、そしてもしも誰か参考になる人、いつか参考になる時があるかもしれないと思って、情報を共有できたらと思って書いています。

 

日本へ一時帰国するために必要な手続き。家族にインド人国籍がいる場合。

 

1.まずはインド人には日本に行くためのビザが必要になります。

 

以下はチェンナイにある日本領事館からのメッセージ。

 

 
手続きについては,パスポートや申請書(写真貼付)などの原本を出して頂く必要があります。 直接こちらに来られる必要はありませんが,その場合は代理人を立てて頂く必要があります。
必要書類ですが,以下のとおりです。
・パスポート
・申請書(写真貼付)
・戸籍謄本
・インドの婚姻証明書
・収入に関する証明書(Income Tax Return,過去3年分)
・日本にいる家族からの身元保証書および住民票
申請については,かならず事前予約が必要になります。 代理人の方が来る場合でも事前予約が必要になります。

 

戸籍謄本は発行後3ヶ月以内、でも日本でスキャンして、データで送れば大丈夫だそう。日本の家族の住民票も同じようにデータでいいそうです。

 

もう一つハードルは誰かが、領事館へ足を運ばないといけないということ。

おそらく北インド管轄のデリーやムンバイにある日本大使館、領事館でも同じ対応と思われます。

 

2.次に家族全員のインド出国の時にはコロナ陰性の証明書が必要

 

インド人、日本人に関わらず、インド出国の際には空港で、コロナ陰性証明書を提出する必要があります。これは72時間以内に発行されたものが有効ということなので、病院に行くタイミングも大事です。

 

これらがメインの手続きです。

 

 

*コロナの規制がさらに厳しい時は、空港までの車の移動証明等も必要だったりしましたが、現在は必要ではないようです。

 

*ビザに関しては、7月に帰国したインド人旦那さんをもつ家族は、旦那さんのビザは3ヶ月友好のテンポラリービザだったのですが、今回、この友人の旦那さんの場合は1年有効の配偶者ビザが取れました!

彼女いわく、奇跡に近い!というのもこの配偶者ビザなら日本での就労も可能だからです。

帰国の目的の1つでもある、新たな稼ぎ口を探すことがこれで楽になります。

(ただ、3ヶ月のテンポラリービザで帰国した先の家族は、日本に帰国してから旦那さんの為の配偶者ビザを申請しているそうで、この方法も有ります。2度手間にはなりますが。)

 

航空会社については、日本インド間を就航しているのは、JALともう一つ、エアインディアという手が有ります。

 

この段階でこのブログを見て行動する人もいないとは思いますが、8月26日の

ムンバイ発は空きがあるそう。

1人、9万円くらいでこれはJALの半額くらいです。

 

そして、このエアインディア。

来月、インド財閥企業、TATAが買収することが決まっているようで、来月以降のチャーター便はまだ計画が出ていないようです。

 

安く帰りたいならば、このエアインディアも手ですが、情報を確認しながら航空券を手配しないといけません。

 

 

最後に、7月に帰国した友人家族の帰国レポートもここで共有させてもらいたいと思います。

 

【自宅からベンガルール空港まで】
●ベンガルールの自宅から空港までの移動は、在ベンガルール総領事館のみなさまのご尽力で、カルナタカ州警察からの通行許可証をメールで送っていただき、問題なく移動することができました。
●7/16予約していたタクシーで空港まで移動しました。一部の道がブロックされて異様なほど人通りが少ない中、5回ほど警察の通行チェックがありました。通行許可証を車のフロントガラスに貼っていたので、スムーズに移動することができました。普段と違い渋滞がないので、通行許可証さえあれば普段より早く空港に着くと思います。
 
【ベンガルール国際空港からデリー国際空港まで】
●空港にはソーシャルディスタンスの印に沿って順番に進みながら、体温チェック・パスポートのチェック、政府のアプリAAROGYA SETUのチェック、BOARDING PASSのチェックがあります。国内線の場合は入り口付近に並んだマシンで事前にBOARDING PASSを発行しなければ入れません。自宅でオンラインチェックインをして、BOARDING PASSを印刷してくるのがオススメです。
●カウンターで預け荷物のチェックをした後は普段通りの搭乗です。空港は普段よりガラガラで、持ち込み荷物の検査もスムーズでした。お子さん連れやご高齢の方の場合は申し出ると並ばずに先に検査してもらえます。
●レストランもお店もガラガラですがオープンしていました。デリーでのトランジット時間が短い場合は、ベンガルールで昼食を済ませなければデリーの空港で買うことは難しいと思います。デリーではスナックや水の自販機はありましたが、レストランやお店は全てクローズでベンガルールよりも緊迫した雰囲気を感じました。
●ベンガルールの空港のトイレには便座シートがあり、ハンドソープもちゃんと置いてありましたが、念のためAMAZON INDIAで便座シートを購入していきました。DISPOSABLE TOILET SEAT COVERと検索すればちゃんとした物が買えます。
●子供の世話で慌てて床に落としても洗う余裕はないと考え、予備のN95MASKとFACE SHIELD、SANITIZER GELの100MLボトルを用意していきました。搭乗の際に航空会社からももらえますが、案の定子供が床に落としたり、触って汚れたりしたので、予備を持って行って良かったです。AMAZONで購入したFACE SHIELDは赤ちゃん用、子供用、大人用とサイズが豊富で助かりました。添乗員の方は透明のゴーグルをしていらっしゃいました。
●国内線は2時間程度なので我慢しましたが、ソーシャルディスタンスは保たれず、満席状態で沢山の人で溢れかえっていました。恐怖心がわきましたが、マスクとフェイスシールドと何度も手を除菌する事で対策するしかありませんでした。
 
【デリー国際空港から羽田国際空港まで】
●デリー空港に着くとムワッとした暑い空気で驚きました。防護服で歩く人たちが増えた反面、マスクを顎にかけてる方も沢山いました。
●ベンガルールでは聞きなれないヒンディー語が飛び交い、あまりの雰囲気の違いと感染への不安で泣きそうになりながら子供達の手を引っ張って歩きました。ただひたすら子供達に「どこも触らないでね!顔を触らないでね!」と叫びながら進みました。
●国内線には詳しくありませんが私たちはVISTARAを利用したため、国際線と同じターミナル3に到着し、国際線への移動がスムーズでした。
●エレベーターで2階に上がり、国際線の入り口に行くと、JALのスタッフの方が日本語で案内してくださってホッとしました。簡単な荷物チェックがあり、健康診断の質問票を渡されます。1名につき2枚の用紙に記入しなければいけないため、家族5人の私たちは10枚記入するのに時間がかかって汗だくになりました。
●空港に入ってすぐのカウンターに座っているおじさんに質問票を渡すとチェックしてハンコを押し、一枚づつ控えをくれます。その後JALのカウンターで荷物を預けます。
インド人配偶者の方の場合は、現在航空会社もビザのチェックに慎重になっていらっしゃるので、普段よりも説明するのに時間がかかるかもしれません。念のため戸籍謄本のコピーやMARRIAGE CERTIFICATEなどの家族関係を証明する書類を持って行くとより安心だと思います。
●次は出国手続きです。今度は夫以外の日本国籍の私と子供達のビザの確認に少し時間がかかりました。ですが、やはり空港はガラガラに空いているので、出国検査も預け荷物のチェックも並ばずに進む事ができました。
●ようやくJALの臨時便に搭乗です。デリー空港では思いがけずタイムロスがあったため、搭乗口まで子供達を抱えて走って向かいました。
●JALに搭乗する際も希望者はFACE SHIELDとMASKのセットをいただくことができました。JALの搭乗員の方が「おかえりなさい!急な移動でご準備が大変だったでしょう。ゆっくり休まれてくださいね!」と元気よく声をかけてくださりました。そこでホッとして少し涙がでました。
●羽田までの飛行機の中での様子は普段と同じだと思うので省略しますが、航空券発券の際に予約したバシネットに8ヶ月の息子を寝かせる事ができた事で快適に過ごす事ができました。BABY MEALSとKIDS MEALSは事前に予約が必要です。
 
【羽田国際空港から自宅まで】
●羽田に着くと、入り口に近い席だった為すぐに降りる事ができました。順番に飛行機を降りると、飛行機の中で記入した質問票の内容確認とPCR検査の説明があり、順番にPCR検査に進みます。
●PCR検査は長い綿棒のような検査キットを鼻のだいぶ奥まで差し込むので少し痛いです。子供達は泣いてしまいました。怖がってしまう前に子供を先に検査してもらった方がいいかもしれません。
●検査が終わると検疫の方に書類を確認していただき、説明を受けて入国審査に進みます。検査結果を待って自分で予約したホテルに滞在される方は、この場所で待機する事になります。
●とても広くて清潔感のある場所で、椅子が沢山あります。スナックや飲み物の自動販売機もあります。場所が広い為、小さいお子さんがいらっしゃる方はピクニックシートのような物を持っていかれると、少しのびのび休ませる事ができて長時間の待機に役立つかもしれません。
●私たちは自宅までのハイヤータクシーを予約していたので、そのまま入国審査・預け荷物受け取りに進みました。7/17の時点では、自宅隔離される方のみPCR検査の結果を待たずにハイヤータクシーに乗る事ができます。(以前は検査結果が必須でした。)けれど、ハイヤータクシーの会社によって規定が違うと思うので、確認された方が良いと思います。
●7/17の時点の規定では、公共交通機関を利用しない移動の場合、常識の範囲内であれば、自宅までの道中のトイレ休憩や食事のための買い物は許されているそうです。検疫の方からそう説明がありました。
●羽田空港では簡単にFREE WIFIに繋ぐ事ができたので、LINEやMESSENGERでの電話通話ができて助かりました。
●自宅到着後、もしもPCR検査が陽性であれば早めの連絡があるそうです。陰性の場合は連絡まで4〜5日間かかるそうです。私たちは現在5日目ですがまだ連絡はなく、途中検疫から確認の電話などもありません。14日間の自宅隔離終了後も特に検疫からの確認等はないそうです。

 

 

以上、どなたかのお役に立てれば。他の国にいらっしゃる方でも何かの参考になればと思います。さらに、もしかして私自身がどうしても帰りたくなった時の為。。。。
あ〜、豚しゃぶが食べたい、冷やしたぬきうどんが食べたい。
 
あっ、ついつい、心の声が文字化してしまいました。。
 
毎日、同じようなあまり生産性のない日々で、娘ゆったんの遊び相手を一日中するのも疲れるけれど、それでも私にとって最大の癒しは娘。
 
何かここをケララで乗り越えれば、その後何かいいことがあるんじゃないかという、根拠のない思いを抱きつつ、私たちはもう少し頑張ります。
 
 

f:id:misopurin:20200823225805j:plain

最近おどけて、カメラに目を合わせない